台風が近づいているとニュースで見るたび、何かしなければと思いながら、結局は雨戸を閉めるだけで当日を迎えてしまう。そんな経験はないでしょうか。やることが多そうで、どこから手をつければよいのか分からなくなるのが台風対策です。
実は、家の台風対策は3つに整理できます。飛ばされるものをなくすこと、雨風の侵入口をふさぐこと、そしてライフラインが止まっても困らないようにすること。この順番で考えると、必要な作業が見えてきます。
そしてもうひとつ大切なのが、対策には今日からできることと、シーズン前に済ませておくべきことの2種類があるという点です。屋根や外壁の補修は後者にあたり、台風が近づいてから慌てても間に合いません。
この記事では、家の外まわり、窓とベランダ、停電や断水への備え、そして台風に強い家にするための工事までを順に整理しました。今からでも間に合うことから、順番に進めてみてください。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 家の台風対策で最優先は? | 飛ばされるものをなくすこと | 庭やベランダの物が飛ぶと、自宅と近隣の窓や屋根を壊します。まず片付けから始めてください。 |
| 窓が割れないようにするには? | 雨戸やシャッターを閉める | ない場合は飛散防止フィルムを貼り、カーテンを閉めて破片が室内に飛び散るのを抑えます。 |
| 備蓄はどれくらい必要? | 最低3日分が目安 | 飲料水は1人1日3リットル。トイレなどの生活用水は別に、浴槽へ水を張って確保しておきます。 |
| 台風が過ぎたら何をする? | 48時間以内に家の外周を点検 | 屋根・外壁・雨樋・窓を確認し、片付ける前に写真を残します。保険を申請する際の材料になります。 |
この記事でわかること
- 家の台風対策を「飛ばさない・入れない・止まっても困らない」で整理する考え方
- ベランダ・庭・雨樋など、家の外まわりで台風前にやることの具体的な手順
- 窓ガラスの飛散対策と、養生テープでできること・できないこと
- 停電・断水・浸水への備えと、公的機関が示している備蓄量の目安
- 台風に強い家にするための工事と、通過後の点検・保険申請の進め方
| [無料相談受付中]台風シーズン前の住まい点検を無料で承っています 片付けや備蓄はご自身でできますが、屋根と外壁だけは専門の目が必要です。飛ばされる前に、弱点がないか確認しませんか。点検は無料です。 お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応) |
もくじ
家の台風対策は3つの視点で整理すると分かりやすい
やることを思いつくまま並べると、抜けが出ます。飛ばさない、入れない、止まっても困らない。この3つに分けると、必要な作業が漏れなく整理できます。
ここではまず考え方の枠組みを示し、あわせて「今日からできること」と「シーズン前に済ませるべきこと」の違いを説明します。
飛ばさない|飛来物を減らすことが最大の防御
台風の被害で意外に多いのが、飛来物による破損です。強風そのものより、飛んできた物がぶつかって窓や屋根が壊れるケースが目立ちます。
自宅の庭やベランダに置いてある物が飛べば、自分の家だけでなく近隣の窓を割ることもあります。逆に、近隣から飛んできた物で自宅が被害を受けることもあります。
つまり、片付けは自分の家を守る作業であると同時に、地域全体の被害を減らす作業でもあります。特別な道具も費用も必要なく、効果が最も確実な対策です。
入れない|雨と風の侵入口をふさぐ
2つ目は、建物の内部に水を入れない工夫です。台風の雨は横殴りになるため、通常の雨では問題にならない小さな隙間からも水が入ります。
侵入口になりやすいのは、窓とサッシまわり、外壁のひび割れやシーリングの切れ目、屋根の棟板金の浮き、換気口や配管の貫通部です。いずれも普段は気づかない場所ばかりです。
このうち、当日にできるのは窓まわりの対処だけです。外壁や屋根の隙間をふさぐ工事は、事前に済ませておく必要があります。
止まっても困らない|停電・断水への備え
3つ目は生活の維持です。台風では停電や断水が起こり、復旧まで数日かかることもあります。
建物が無事でも、電気と水が止まれば生活は成り立ちません。冷蔵庫の中身、調理、トイレ、情報収集、スマートフォンの充電。どれも電気か水に依存しています。
ここは備蓄で解決できる領域です。買い物は台風が近づく直前になると混み合うため、シーズンの前に用意しておくのが現実的です。
「今日からできること」と「シーズン前に済ませること」
対策を分けて考えると、優先順位がはっきりします。片付け、窓の補強、備蓄は今日からできること。屋根や外壁の補修は、シーズン前に済ませておくことです。
後者を直前に依頼しても、間に合わないことがほとんどです。理由のひとつは物理的な混雑ですが、もうひとつは法令上の制約があります。
労働安全衛生規則では、高さ2メートル以上の場所での作業について、強風や大雨などの悪天候で危険が予想されるときは作業をさせてはならないと定められています。つまり台風の当日、屋根の上での応急工事は行えません。
屋根や外壁が気になるなら、台風シーズンが来る前に点検を受けておいてください。工事の時期の考え方は外壁塗装の予約時期についての記事も参考になります。
家の外まわりで台風前にやること
ここからは具体的な作業です。外まわりは、風が強くなる前に終わらせておく必要があります。雨が降り始めてからでは、作業そのものが危険になります。
順番としては、片付け、排水の確保、固定の確認という流れで進めると効率的です。
ベランダ・庭に置いてあるものを片付ける
最初にやるべきはこれです。持ち上げられそうな物は、すべて屋内か風の当たらない場所へ移動させてください。
対象になるのは、植木鉢、プランター、物干し竿、洗濯ばさみ、ゴミ箱、自転車、園芸用品、子ども用の遊具、傘立て、玄関マットなどです。ベランダの物干し竿は外して床に寝かせておきます。
運べない大きな鉢は、横に倒してレンガなどで両脇を支えると転がりにくくなります。庭木は支柱で固定し、枝が伸びすぎている場合は事前に剪定しておくと安心です。
エアコンの室外機は基本的に固定されていますが、台座がぐらついていないかは確認してください。カバーをかけている場合は、飛ばされないよう外すか固定します。
雨樋と排水口の詰まりを取り除く
見落とされやすいのが排水経路です。雨樋やベランダの排水口が詰まっていると、行き場を失った水があふれ、外壁を伝って建物内部に浸入します。
ベランダの排水口は手が届くので、落ち葉や砂、髪の毛などを取り除いておきます。1階部分の雨樋も、手の届く範囲であればゴミを取り除いてください。
2階以上の雨樋は高所作業になるため、自分で登るのは避けます。大雨のときに雨樋から水があふれている、いつもと違う場所から水が落ちているといった症状があれば、シーズン前に業者へ相談してください。
雨樋の劣化サインについては雨樋に関する記事一覧にまとめています。
物置・カーポート・ブロック塀の固定を確認する
外構部分も点検しておきましょう。物置は扉を施錠し、アンカーで固定されているかを確認します。固定されていない物置は、強風で丸ごと動くことがあります。
カーポートは、屋根のパネルが飛ばされることがあります。留め具の緩みがないか見ておき、地域によってはパネルを事前に外しておく判断もあります。
ブロック塀にぐらつきやひび割れがあれば、それは平時から危険な状態です。フェンスが外れかかっている場合は、外しておくほうが無難です。テレビアンテナも、支線が緩んでいないか地上から確認しておきます。
屋根は地上から確認し、登らない
屋根については、双眼鏡かスマートフォンのカメラを使い、地上から見上げて確認します。屋根に登る作業はしないでください。
見るのは、屋根の輪郭が波打っていないか、屋根の頂点にある棟板金が浮いていないか、瓦や屋根材にずれや割れがないか、庭に屋根材の破片が落ちていないかの4点です。
台風被害で最も多いのが棟板金の飛散です。固定している釘が抜けかけていると、強風で一気にめくれ上がります。飛ばされた板金は近隣に被害を与える危険もあります。
異常が見つかっても、台風直前に自分で直そうとしないでください。屋根まわりの被害と対処は屋根工事・雨漏り修理に関する記事一覧で詳しく紹介しています。
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窓とベランダの台風対策
家の中で最も弱いのが窓です。窓が割れると、そこから強風が室内に吹き込み、内側から屋根を押し上げる力が働きます。単にガラスが割れるだけでは済みません。
ここでは、雨戸がある場合とない場合に分けて、有効な対策を説明します。
雨戸・シャッターがある窓は最後まで閉めてロックする
最も確実な対策がこれです。雨戸やシャッターは、飛来物から窓ガラスを守るために作られた設備であり、後付けの対策とは効果の次元が違います。
大切なのは、最後まで閉め切ってロックすることです。中途半端に閉めた状態や、ロックしていない状態では、風にあおられて破損したり外れたりすることがあります。
あわせて、シーズン前に動作を確認しておいてください。普段使っていない雨戸は、レールにゴミが溜まって動かなくなっていることがあります。当日になって閉まらないと分かっても手遅れです。
雨戸がない窓の飛散対策
雨戸がない窓では、割れることを前提に、破片が室内へ飛び散らないようにする対策が中心になります。最も効果が高いのは飛散防止フィルムです。
ホームセンターで数千円程度から購入でき、貼っておけばガラスが割れても破片が飛び散りにくくなります。台風のたびに貼り直す必要がないため、一度施工しておけば毎年の対策になります。
内側から段ボールやベニヤ板を当てて固定する方法もあります。破片が室内に飛ぶのを抑える効果があり、フィルムがない場合の代替手段になります。
また、網戸のはずれ止めがセットされているか、窓とドアがきちんとロックされているかも確認してください。あおられて外れ、落下する事故を防げます。
養生テープでできること・できないこと
窓にテープを貼る方法はよく知られていますが、効果を正しく理解しておく必要があります。養生テープを貼っても、ガラス自体が割れにくくなるわけではありません。
期待できるのは、割れたときに破片が大きくまとまりやすくなり、室内への飛散が抑えられるという効果です。ガラスの強度が上がると誤解して、他の対策を省いてしまうのは危険です。
貼る場合は、ガラス面に米印状に貼り、さらに窓枠に沿って四辺を囲むように貼ると効果が高まります。ガムテープや布テープは糊が残って取れなくなるため、必ず養生テープを使ってください。
テープは台風が過ぎたら早めに剥がします。長期間貼ったままにすると、紫外線で糊が硬化して残ってしまいます。
カーテンを閉めておく理由
簡単ですが有効なのがこれです。万一ガラスが割れたとき、カーテンが破片を受け止めて室内への飛散を抑えます。
厚手のカーテンやブラインドがあれば、それを閉めておきます。レースだけの場合でも、閉めておかないよりは効果があります。夜間は特に、割れたことに気づきにくいため意味があります。
あわせて、窓のそばに置いてある物は移動させ、就寝時は窓から離れた部屋を使うようにしてください。
サッシの隙間から吹き込む雨への対処
ガラスが割れなくても、サッシの隙間から水が入ってくることがあります。横殴りの雨では、サッシの下枠に水が溜まり、室内側にあふれることがあります。
サッシのレール部分には、入った水を外へ逃がす水抜き穴があります。ここがゴミで詰まっていると、水が室内へ回ります。爪楊枝などで詰まりを取り除いておいてください。
当日は、サッシの下枠に沿ってタオルや吸水シートを置き、その下にビニールを敷いておくと、あふれた水を受け止められます。カーテンは水を吸い上げるため、まとめて上げておきます。
停電・断水・浸水への備え
建物を守る対策と並行して、生活を維持する準備も必要です。台風では停電と断水が同時に起こることがあり、復旧まで数日かかる場合もあります。
ここでは、電気・水・食料の備えと、浸水のおそれがある地域での対策を整理します。
停電に備えて用意するもの
停電で最初に困るのが明かりと情報です。懐中電灯、乾電池、モバイルバッテリー、携帯ラジオ。この4点は最低限そろえておきたいところです。
ろうそくは火災の危険があるため、できればLEDのランタンを使ってください。スマートフォンは情報収集と連絡の生命線になるため、台風が接近する前に満充電にしておきます。
調理にはカセットコンロとボンベがあると安心です。冷蔵庫は開閉を減らせば数時間は冷気を保てるため、停電したらむやみに開けないのが鉄則です。クーラーボックスに保冷剤を入れておくと、冷凍食品を移せます。
車をお持ちであれば、給油を済ませておいてください。停電時はガソリンスタンドも営業できないことがあります。
断水に備えて飲料水と生活用水を分けて確保する
水の備えは、用途を分けて考えると分かりやすくなります。飲むための水と、トイレなどに使う生活用水は別に確保が必要です。
首相官邸が示している家庭での備えでは、飲料水は3日分、1人1日3リットルが目安とされています。4人家族なら36リットル、2リットルのペットボトルで18本という計算です。
生活用水については、日頃から水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておくといった備えが挙げられています。(出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」)
台風の接近が分かった時点で浴槽に水を張っておくだけでも、トイレを数回流す分は確保できます。手間もかからず、費用もかかりません。
食料と生活用品の備蓄
非常食も3日分が目安とされています。アルファ米などのご飯、ビスケット、乾パン、板チョコといった、調理せずに食べられるものが基本です。
あわせて、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、ポリ袋、簡易トイレ、常備薬も用意しておきます。乳幼児や高齢者、ペットがいる家庭では、それぞれに必要なものを追加してください。
備蓄は、普段から少し多めに買っておき、使った分を補充していく方法が続けやすくなります。台風が近づいてからでは、店頭から水やパンが消えていることも珍しくありません。
浸水のおそれがある地域での対策
大雨による浸水は、風の対策とは別に考える必要があります。まずは自治体が公開しているハザードマップで、自宅の浸水想定を確認してください。
浸水のおそれがある場合、玄関や車庫の入り口に土のうを積む方法があります。土のうがない場合は、45リットルのゴミ袋を二重にして半分ほど水を入れた水のうを作り、段ボール箱に入れて並べると代用できます。
排水溝から水が逆流することもあります。トイレや浴室、洗濯機の排水口に水のうを置いておくと、逆流をある程度抑えられます。
貴重品や思い出の品は2階へ上げておいてください。1階に置いたままの家電や書類は、浸水すると復旧が難しくなります。
家族での情報共有と避難の判断
物の備えと同じくらい大切なのが、判断の準備です。避難場所、避難経路、家族の集合場所と連絡方法を、事前に話し合っておいてください。
避難の判断は、暗くなる前、風が強まる前に行うのが原則です。深夜に強風のなかを移動するほうが危険な場合もあり、その際は建物の2階など、崖や川から離れた部屋へ移る垂直避難という選択肢もあります。
気象情報は、気象庁のホームページや自治体の防災アプリで確認できます。停電に備えて、携帯ラジオを情報源のひとつとして用意しておくと安心です。
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台風に強い家にするための工事
ここまでは自分でできる備えでした。建物そのものの弱点は、工事でしか解決できません。台風シーズンの前に済ませておくべき内容です。
ここでは、優先度の高い順に4つの工事を紹介します。いずれも被害が出てから直すより、事前に手を打つほうが費用は抑えられます。
屋根の棟板金と瓦を固定する
最も優先度が高いのがこれです。棟板金は屋根の頂点にある金属のカバーで、固定している釘が抜けてくると強風で飛ばされます。
釘が浮いている程度なら、打ち直してコーキングで穴をふさぐ処置で対応でき、1万円から5万円程度で済みます。下の貫板が腐っている場合は、板金ごと交換して3万円から20万円が目安です。
瓦屋根の場合は、ずれた瓦の直しや、むねの漆喰の詰め直しが中心になります。3万円から20万円が目安で、むねに耐震金具を入れて固定を強化する方法もあります。
外壁の防水性能を保つ
外壁は、塗膜とシーリングによって雨水の侵入を防いでいます。この2つが劣化した状態で台風を迎えると、横殴りの雨が隙間から押し込まれます。
台風のあとに雨漏りの相談が増える住宅には共通点があります。外壁のひび割れを放置している、目地のシーリングが硬化して切れている。この2つが揃っていると、雨に対して無防備な状態です。
塗り替えの目安は築7年から10年です。外壁を手でこすると白い粉が付く、目地のシーリングにひび割れがある、細いひび割れが広がっているといった症状があれば、点検を受けてください。
工事内容や塗料の選び方は外壁塗装に関する記事一覧にまとめています。
雨樋の補修・交換
雨樋は、屋根に落ちた雨水を地面まで導く設備です。棟板金の次に風の影響を受けやすい部位であり、外れや傾きが起きやすい部分でもあります。
詰まりの除去や金具の部分補修は5,000円から3万円程度、経年劣化で全体を交換する場合は15万円から60万円が目安です。高所であれば足場代が加わります。
屋根塗装や外壁塗装のタイミングであれば足場を共用できるため、まとめて依頼すると効率的です。
窓のシャッター設置と防災フィルム
窓の対策を恒久的にしたい場合は、設備の導入という選択肢があります。後付けのシャッターや雨戸を設置すれば、毎年の対策が閉めるだけで済みます。
費用は窓の大きさと種類によりますが、手動シャッターで1か所あたり10万円台から、電動であればさらに上がります。防犯性が高まる副次的な効果もあります。
予算を抑えるなら、飛散防止フィルムの施工が現実的です。専門業者に依頼すれば仕上がりが安定し、耐用年数も長くなります。
いずれの工事も、台風シーズンには依頼が集中します。見積もりと契約に2週間から1か月、工事に10日から2週間かかることを見込み、逆算して相談してください。工事の進め方は施工までの流れを説明したページで確認できます。
台風の当日から通過後にすること
準備が終わったら、当日は動かないことが最善です。この段階での目的は、被害を防ぐことから、被害を広げないことへ切り替わります。
ここでは、当日の過ごし方、雨漏りが起きたときの初動、そして通過後の点検を説明します。
当日は外に出ず、屋根に近づかない
強風のなかで屋外に出ること自体が危険です。飛来物が飛び交う状況では、様子を見に行くだけで負傷する恐れがあります。
屋根から音がしても、その場で確認しようとしないでください。ベランダの物が飛びそうでも、風が収まるまで待ちます。夜間に異音がした場合も、朝を待ってから外へ出てください。
窓のそばにも近づかないようにします。就寝時は、窓から離れた部屋や1階の内側の部屋を使うと安全性が上がります。
室内で雨漏りが起きたときの初動
雨漏りが起きた場合、対処には順番があります。最初に確認するのは電気です。照明から水が滴っている、コンセント周辺が濡れているという状態は、漏電の危険がある状況と考えてください。
この場合は、分電盤で該当する回路のブレーカーを落とします。どの回路か分からなければ、主幹ブレーカーを落として構いません。濡れた手で分電盤に触れないよう注意してください。
次に家電と家具を移動させ、それから床にビニールシートを敷いてバケツを置きます。バケツの中に雑巾を入れておくと、水滴が跳ねません。
雨漏りと給排水管の水漏れは症状が似ています。判断に迷う場合は雨漏りと水漏れの違い・原因別の見分け方を参考にしてください。
通過後48時間以内に家の外周を点検する
風が収まって安全になったら、家のまわりを一周します。確認するのは、屋根、外壁、雨樋、窓、そして落下物の5点です。
屋根は地上から見上げ、輪郭の乱れや棟板金の浮きを確認します。外壁は飛来物の傷や新しいひび割れを、雨樋は外れや傾きを見ます。窓はガラスのひびや網戸の破損を確認してください。
庭や道路に屋根材の破片や板金が落ちていないかも探します。破片があれば、屋根のどこかが欠けています。近隣の敷地に自宅の部材が飛んでいないかも確認しておきます。
室内側も見ておきましょう。天井や壁のシミ、壁紙の浮き、カビ臭さ、窓まわりの濡れがないかを確認します。症状は数週間後に出ることもあるため、一度で終わらせず、1週間後にもう一度見ておくと確実です。
片付ける前に写真を残す
これを忘れると、後で困ります。被害箇所は、片付けや修理を始める前に必ず撮影してください。
撮り方にはコツがあります。建物全体が分かる引きの写真と、損傷部分に寄った写真の両方を撮ります。落ちていた破片も、拾う前にその場で撮影しておきます。
撮影日時が自動で記録されるため、いつの台風による被害かを示す材料になります。保険を申請する場合にも、修理業者へ相談する場合にも役立ちます。
| [無料相談受付中]台風シーズンに間に合うか、日程からご相談ください 見積もりから工事完了まで1か月前後を見込みます。ご希望の時期がある方はお早めにどうぞ。365日24時間受付です。 お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応) |
台風被害の火災保険と、訪問業者への注意
被害が出た場合、修理費用が補償される可能性があります。火災保険は火事だけの保険ではなく、風災や水災による損害も対象としているためです。
ここでは補償の考え方と、台風後に増える訪問業者への対応を整理します。
風災と水災では補償の枠が違う
押さえておきたいのが、補償の種類です。強風による建物の破損は風災補償、大雨による浸水は水災補償と、別の枠で扱われます。
風災補償は多くの火災保険に含まれていますが、水災補償は付帯していない契約もあります。まずは保険証券を確認し、どちらが付いているか、免責金額がいくらかを把握してください。
一方で、経年劣化が原因の損傷は対象外です。もともと棟板金の釘が緩んでいた、シーリングが切れていたといった状態は、必然的な劣化と判断されることがあります。
被害の発生から3年を過ぎると、保険金の請求権は時効になります。気になる箇所があれば、早めに点検を受けておいてください。
申請の流れと、工事を始めるタイミング
手順は決まっています。被害を確認したらまず保険会社か代理店へ連絡し、そのうえで修理業者に見積もりを依頼するという順番です。
必要になるのは、保険金請求書、修理費用の見積書、被害状況が分かる写真、事故内容の報告書などです。その後、鑑定人による現地調査を経て、審査と支払いに進みます。
注意したいのが工事のタイミングです。保険金の支払いが決まる前に本工事を進めると、被害状況を証明できなくなる恐れがあります。応急処置は先に行ってよいですが、着手前の写真は必ず残してください。
台風後に増える訪問業者への対応
台風のあとは、突然訪問してくる業者が増える時期です。近所で工事をしているので挨拶に来た、屋根が浮いているのが見えたので無料で点検する。こうした切り出し方が典型的な手口になります。
不安な状況につけ込まれると、その場で高額な契約を結んでしまいがちです。点検と称して屋根材をわざと破損させる被害も報告されており、自分の目が届かない場所での作業は避けるべきです。
保険金が確実に下りると断言する、被害と関係ない工事まで保険で賄えると説明する、保険申請のサポート料を請求する。こうした説明が出てきたら契約は見送ってください。訪問販売による契約は、書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます。
判断に迷ったときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。業者選びの視点は業者選びのポイントをまとめたページ、工事後の対応は保証制度についてのページも参考になります。
まとめ|家の台風対策は、片付け・窓・備蓄・点検の4つに集約される
家の台風対策は、飛ばさない、入れない、止まっても困らないの3つで整理できます。このうち今日からできるのは、片付け、窓の補強、備蓄の3つです。
外まわりでは、ベランダと庭の物をすべて屋内へ移し、排水口と雨樋の詰まりを取り除きます。屋根は地上から見上げて確認し、登らないでください。物置やカーポート、ブロック塀の固定もあわせて見ておきます。
窓は、雨戸やシャッターがあれば最後まで閉めてロックします。ない場合は飛散防止フィルムを貼り、カーテンを閉めて破片の飛散を抑えます。養生テープはガラスを割れにくくするものではない点に注意してください。
備蓄は、飲料水が1人1日3リットルで3日分、非常食も3日分が目安です。生活用水は浴槽に水を張って確保し、スマートフォンと車の給油も済ませておきます。
屋根や外壁の補修は、台風が近づいてからでは間に合いません。シーズンが来る前の点検が、結局のところ最も確実な台風対策になります。気になる箇所があるうちに、一度確認を受けてみてください。
| [無料相談受付中]台風のあとの緊急点検も承ります 点検・調査・お見積もりはすべて無料です。火災保険が使えるかどうかの確認から、最長50年のトリプル安心保証まで対応いたします。 お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応) |