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外壁を触ると手に白い粉がつく、目地のシーリングに亀裂が走っている、雨の後に壁が黒ずんで乾きが遅い、こうした症状が出始めたら「外壁塗装で防水はどこまでできるのだろうか」という疑問が頭をよぎります。結論からお伝えすると、外壁塗装は建物の防水機能を保つ最重要メンテナンスの一つであり、塗料選び・シーリング補修・下地処理の三位一体で本来の性能が引き出せます。累計26,000棟以上の施工実績を持つ株式会社やまもとくんが、弾性塗料と一般塗料の違い、シーリング工事との関係、雨漏り予防のために押さえるべきポイントを、現場目線で整理します。防水工事との役割分担、屋根との同時施工のメリット、梅雨期の工事判断まで含めて、予算と家の状態に合った最適解が見つかる内容です。

確認したいポイント結論詳細
外壁塗装で防水できるの?基本的な防水機能は確保できますただし「防水工事」とは役割が異なります
弾性塗料は必要?モルタル外壁には有効ですサイディングには使えない点に注意が必要です
雨漏り予防には何が重要?シーリング打ち替えと下地処理です塗料だけで雨漏りは防げません
防水性能の耐用年数は?塗料グレードで5〜25年無機・フッ素は長持ちし、弾性塗料は短めです
費用相場は?30坪で80〜170万円塗料グレードと下地補修の範囲で変動します
梅雨期でも工事できる?条件次第で施工可能です気温5度以上・湿度85%未満が目安になります

<本記事から分かるポイント>

外壁塗装と防水工事の役割の違い、それぞれが必要な場面の見極め方

弾性塗料(高弾性・微弾性・単層弾性)のメリット・デメリットと向き不向き

アクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系・無機系・ゴム系・FRP系の特性比較

シーリング工事(打ち替え・打ち増し)を同時施工すべき理由と費用の目安

雨漏りの原因と、防水塗装で予防できる範囲・できない範囲の線引き

やまもとくん独自のウルトラファインバブル高圧洗浄とHOWEVER COAT +20で防水性能を底上げする仕組み

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もくじ

外壁塗装の「防水」とは何を指すのか

外壁塗装における防水とは、雨水や湿気が外壁材の内部へ浸入することを防ぐ機能です。塗膜が外壁の表面を膜のように覆い、雨水を弾き、紫外線や風雨から建物本体を守ります。塗料の撥水成分と塗膜の厚みが一定レベルを超えると、外壁材の吸水を抑える状態が生まれます。

ここで誤解されやすいのが、「防水塗装=防水工事」ではないという点です。防水工事はベランダや屋上など、水が常時溜まる可能性がある箇所に施す専門工事で、ウレタン防水・FRP防水・シート防水などの種類があります。外壁塗装は防水工事ではなく、あくまで「外壁材が吸水しない状態を維持する」ためのメンテナンス塗装です。この役割分担を押さえておくと、業者から提案された工事内容の妥当性を判断できます。

防水塗料と一般塗料の違い

一般的な外壁塗料でも撥水・防水機能はあります。塗料メーカー各社が販売するシリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料には、水を弾く性能が標準で備わっていますので、通常の雨であれば外壁材内部への浸入は起こりません。

一方で、「防水塗料」と呼ばれるものは主に以下の2カテゴリに分かれます。

弾性塗料:ゴムのように伸縮し、下地のひび割れに追従して雨水の浸入を防ぐ塗料

膜防水塗料:ベランダ・屋上などの床面に使われる塗膜防水材(ウレタン系・アクリル系)

外壁では主に弾性塗料が「防水性の高い塗料」として扱われます。一般塗料と弾性塗料の最大の違いは伸縮率で、一般塗料が100%程度、弾性塗料は200〜600%程度の伸縮性を備えています。この伸びの違いが、下地クラックが発生した際の塗膜追従性を生みます。

外壁の防水が落ちると何が起こるのか

外壁の防水性能が落ちると、雨水が外壁材(モルタル・サイディング・ALC)に浸み込み、以下の症状が連鎖的に進行します。

外壁材の膨れ・反り・剥離

内部の木部腐食・断熱材の劣化

室内への雨漏り、天井・壁のシミ

シロアリ被害の誘発

鉄筋コンクリート造の場合は鉄筋の錆・爆裂

国土交通省の長期優良住宅認定基準でも、外壁のメンテナンスサイクルは10〜12年が目安とされています。築10年を超えた住宅は、防水機能の見直しが推奨される時期ですので、無症状でも点検を入れる判断が合理的です。

防水塗料の種類別比較表

防水塗料は主成分の樹脂の違いで分類されます。それぞれ耐用年数・価格・得意分野が異なりますので、家の外壁材と予算に合った選択が必要です。

塗料の種類耐用年数㎡単価主な用途特徴
アクリル系5〜7年1,000〜1,500円壁・屋根安価だが短命。色数が多い
ウレタン系8〜10年1,500〜2,500円壁・屋根・ベランダ柔軟性があり付着力が高い
シリコン系10〜15年2,000〜3,000円壁・屋根コスパが良く最も普及
ラジカル制御型12〜16年2,500〜3,500円汚れに強く色あせしにくい
フッ素系15〜20年3,500〜4,800円壁・屋根高耐久で耐水性が強い
無機系20〜25年4,500〜5,500円壁・屋根最長寿命で燃えにくい
ゴム系8〜12年3,000〜4,500円屋上・ベランダ伸縮性が極めて高い
FRP系10〜12年4,500〜7,500円ベランダ・屋上硬く衝撃に強い

アクリル系防水塗料

アクリル樹脂をベースにした塗料で、もっとも古くから使われてきた塗料です。価格が安い反面、耐用年数は5〜7年と短めで、近年は外壁の新規塗装で採用されるケースが減っています。別荘や物置など、耐久性よりもコスト重視の場面で選ばれます。

ウレタン系防水塗料

ウレタン樹脂は柔軟性が高く、外壁・屋根・ベランダと幅広い箇所に使えます。密着性が高いため、複雑な形状の箇所やシーリングとの相性も良好です。ベランダのウレタン防水は広く普及しており、10年前後の耐久性があります。

シリコン系防水塗料

現在の外壁塗装で最も採用されているグレードです。価格と耐久性のバランスが良く、10〜15年の耐用年数を期待できます。ラジカル制御型はシリコン系の進化版で、紫外線による劣化を抑える添加剤が含まれており、色あせしにくい特徴があります。

フッ素系防水塗料

フッ素樹脂は耐候性・撥水性に優れ、公共建築物や高層ビルでも採用される高耐久塗料です。15〜20年の耐用年数を持ち、外壁を長期間美しく保ちます。初期費用は高めですが、塗り替え回数を減らせるため、長期的な総コストで見れば経済的なケースもあります。

関連記事:外壁塗装にフッ素塗料はおすすめ?メリット・デメリットと費用相場をわかりやすく解説

無機系防水塗料

シリカ・ケイ素などの無機成分を主体とし、紫外線で劣化しにくい特性を持ちます。耐用年数は20〜25年と最長クラスで、塗膜が燃えにくい防火性能も備えています。価格は最も高い部類ですが、終の住処として長く住む住宅ではコストパフォーマンスが高い選択肢です。

ゴム系・FRP系防水塗料

ベランダ・屋上など床面に施工する膜防水材です。ゴム系は伸縮性が高く、下地の動きに追従します。FRP系はガラス繊維を混ぜたプラスチック膜で、硬く衝撃に強いため、人の出入りが多いベランダに向きます。外壁本体には使用しませんが、外壁と一体のベランダ床には必須の工事です。

弾性塗料の種類と選び方

外壁本体で「防水塗料」と呼ばれるものの中心が弾性塗料です。弾性塗料は伸縮性の強さと塗り方によって「高弾性・複層弾性・単層弾性・微弾性」に細分されます。それぞれ適した下地と用途が異なりますので、特徴を整理します。

高弾性塗料(複層弾性仕上げ)

伸び率200〜600%と非常によく伸びる塗料です。下塗り・中塗り(弾性主材)・上塗りを重ねる複層構造で施工され、塗膜を厚めに形成します。下地のヘアクラックが起きても塗膜が追従し、雨水の浸入を防ぎます。

向いている外壁:モルタル外壁、コンクリート外壁

耐用年数:5〜8年(上塗り塗料のグレードに準ずる)

価格帯:2,500〜3,500円/㎡

メリット:ひび割れ追従性が高い、防水効果が強い

デメリット:夏場の塗膜膨れリスク、サイディングには不向き

単層弾性塗料

下塗り・中塗り・上塗りを同一の弾性塗料で仕上げる工法で、工程が少なく工期が短縮できます。戸建住宅で最も一般的に採用される弾性仕上げです。

向いている外壁:モルタル外壁

耐用年数:5〜7年

メリット:工期が短い、費用を抑えられる

デメリット:複層弾性より塗膜が薄く耐久性はやや劣る

微弾性塗料(微弾性フィラー)

伸び率100%程度で、下地調整用のフィラー(下塗り材)として使われることが多い塗料です。主材はシリコン・フッ素・無機などを上塗りに使用し、下地段階で微弾性フィラーを挟みます。

向いている外壁:モルタル、コンクリート、ALC

耐用年数:下塗り材として使用。上塗り塗料の耐用年数に準ずる

価格帯:下塗り材として追加500〜1,000円/㎡

メリット:小さなヘアクラックに対応、上塗り塗料の選択肢が広い

サイディング外壁には弾性塗料を使わない

窯業系サイディング外壁には、高弾性や複層弾性の塗料は基本的に使用しません。理由は、夏場に外壁が高温になると、サイディング内部や目地のシーリングから水分・可塑剤が揮発し、柔らかい弾性塗膜が膨れてしまうためです。現場では「塗膜の水ぶくれ」と呼ばれる症状で、見た目にも耐久性にも悪影響が出ます。

サイディング外壁には、シリコン・フッ素・ラジカル制御型・無機塗料のような非弾性塗料を選び、防水性はシーリング補修と下地処理で確保するのが正解です。「サイディングに弾性塗料を提案してくる業者」は建材知識が不足している可能性があるため、注意して見極めてください。

雨漏りの原因と防水塗装での予防効果

雨漏りは塗料のグレードを上げれば防げる、という単純な話ではありません。雨漏りが起こる原因を知ると、防水塗装で予防できる範囲と、別途修理が必要な範囲の線引きが見えてきます。

雨漏りの主な原因

築年数を重ねた戸建住宅の雨漏りは、主に以下の場所から発生します。

屋根材の破損・ズレ:スレートのひび割れ、瓦のズレ、板金の浮き

屋根の谷板金・棟板金の劣化:釘浮き、シーリング切れ

外壁のクラック(ひび割れ):構造クラック、ヘアクラックの進行

シーリングの破断・痩せ:目地・サッシまわりの隙間

ベランダ床の防水層の劣化:ウレタン膜の割れ、排水口の詰まり

笠木・庇の接合部の劣化:継ぎ目からの浸水

雨樋の破損・詰まり:溢れた水が外壁を伝う

これらのうち、外壁塗装で予防できるのは「外壁のクラック」と「外壁表面の撥水機能低下」です。他の原因は別途の修理工事が必要になります。

防水塗装で予防できる範囲

外壁塗装は建物の防水機能を「維持・回復」するメンテナンスです。具体的には以下の効果が期待できます。

外壁表面の撥水性能の回復

ヘアクラック(0.3mm未満の微細なひび)の充填

目地のシーリング打ち替えとセットでの止水性向上

紫外線・風雨による下地劣化の抑制

鉄部・木部の錆・腐食の防止

築10〜15年の戸建てで、症状が軽微なうちに塗装を行うと、雨漏りが発生する前に防水機能を取り戻せます。これが「予防メンテナンス」の価値です。

防水塗装では止まらない雨漏り

すでに室内に雨染みが出ている状態では、外壁塗装だけで雨漏りを止めるのは難しいです。雨漏りの原因箇所(屋根・シーリング・サッシまわり・笠木など)を特定し、該当箇所の修理を行ったうえで塗装する手順が必要です。塗装業者に「雨漏りしているから塗装をお願いしたい」と依頼するときは、雨漏り診断から入る業者を選んでください。

防水塗装の施工手順

防水性能を引き出すには、施工手順を一つも省かないことが前提です。やまもとくんの標準工程を例に、各工程の役割と注意点を整理します。

ステップ1:足場設置・養生

外壁塗装は高所作業ですので、安全と品質のために足場設置が必須です。足場代は30坪住宅で15〜25万円が相場です。同時に近隣への飛散防止のため、メッシュシートと養生を施します。

ステップ2:高圧洗浄(ウルトラファインバブル)

外壁には長年の汚れ・カビ・苔・旧塗膜の劣化層が付着しています。これを除去せずに塗装すると、どんな高性能塗料でも数年で剥がれます。

やまもとくんが業界初で導入しているウルトラファインバブル高圧洗浄は、マイクロメートル単位の微細な気泡が汚れの隙間に入り込み、通常の高圧洗浄では落ちない細部の汚れを除去します。下地がきれいになるほど塗膜の密着性が上がり、防水性能が長持ちします。洗浄後は1〜2日、しっかり乾燥させてから次工程に進みます。

ステップ3:下地補修

高圧洗浄後に見えてくるのが、外壁のひび割れ・欠損・釘浮きなどの下地不良です。これらは塗装前に補修する必要があります。

ヘアクラック(0.3mm未満):微弾性フィラーで充填

構造クラック(0.3mm以上):Uカット工法で補修(V字にカットしてシーリング充填)

欠損・剥離:部分的に外壁材の差し替え、エポキシ樹脂で補修

釘浮き:打ち直しまたはビス留めし直し

チョーキング部分:ケレン作業で粉を除去

この補修を省略して塗装する業者もいますが、下地補修を怠ると塗装後2〜3年で再度ひび割れが出るケースがあります。見積書に下地補修の項目が明記されているか確認してください。

ステップ4:シーリング工事

外壁の目地・サッシまわりのシーリングを打ち替えまたは打ち増しします。詳細は次章で解説します。

ステップ5:下塗り(シーラー・フィラー)

下塗りは外壁材と上塗り塗料を密着させる「接着剤」の役割を持つ工程です。シーラー(透明な接着剤)またはフィラー(厚みのある下地調整材)を使用します。下塗りを怠ると上塗り塗料が外壁に定着せず、早期剥離の原因になります。

ステップ6:中塗り

上塗り塗料と同じものを1回塗布する工程で、塗膜を厚く形成して防水性能を高めます。中塗りを省略して2度塗りで済ませる悪質業者もおり、塗膜が薄くなり防水性能が半減します。見積書に「3度塗り」「下塗り・中塗り・上塗りの塗料名」が明記されているか確認してください。

ステップ7:上塗り

最終的な防水・耐候性を担う層です。中塗りと同じ塗料を塗布し、塗膜を仕上げます。色ムラがないよう、塗り重ねの方向を統一します。

ステップ8:付帯部塗装・点検・足場解体

雨樋・破風・軒天・鉄部など付帯部を塗装し、全体の仕上がりを点検します。問題がなければ足場を解体し、周辺を清掃して引き渡しです。

乾燥時間の厳守

塗料メーカーは各塗料に「塗り重ね乾燥時間」を定めています。例えば日本ペイントのパーフェクトトップなら「冬期6時間、夏期3時間」といった具合です。これを守らずに連続で重ね塗りすると、下層が乾ききらずに上層と密着不良を起こします。工期を無理に短縮する業者には注意が必要です。

防水性能を左右するシーリング工事

外壁の防水を語る上で、塗料以上に重要なのがシーリング(コーキング)です。シーリングはサイディングの継ぎ目やサッシまわりに充填される、ゴム状の目地材を指します。

シーリングが劣化すると起こること

シーリングは紫外線と温度変化に弱く、7〜10年で以下の劣化症状が現れます。

ひび割れ(クラック)

肉やせ(痩せ細り)

剥離(外壁材との隙間)

破断(完全に切れる)

変色・黒ずみ

シーリングが破断すると、塗装が新品でも目地から雨水が浸入します。築15年の戸建てで、見た目は綺麗でも実は目地から雨水が流れ込んでいる、という現場は珍しくありません。目地の奥は透湿防水シートが雨水を受け止めていますが、これも経年で劣化しますので、シーリングが機能しているうちに対処するのが鉄則です。

打ち替えと打ち増しの違い

シーリング工事には2種類あります。

工法内容費用目安耐用年数
打ち替え既存シーリングを撤去し新しく充填900〜1,200円/m10〜15年
打ち増し既存の上から追加充填500〜900円/m5〜7年

外壁塗装と同時にシーリング工事を行う場合、打ち替えが基本です。既存シーリングをカッターで撤去し、プライマーを塗ってから新しいシーリングを充填します。打ち増しは既存シーリングの状態が良好な場合や、サッシまわりで撤去が難しい箇所に限定して選ばれます。

サイディング外壁の場合

窯業系サイディング外壁では、目地のシーリング長さが30坪住宅で200〜250mに及ぶことがあります。打ち替え工事の費用だけで20〜30万円に達するため、見積書の単価とメートル数を必ず確認してください。

サッシまわりの扱い

サッシまわりは、撤去時にサッシを傷める可能性があるため、打ち増しで対応するのが一般的です。ただし、シーリングが完全に破断している場合は、撤去の難易度と引き換えに打ち替えを選ぶ判断もあります。

高耐久シーリング材の選択肢

近年は「オートンイクシード」のような30年耐久を謳う高耐久シーリング材も登場しています。塗料と耐用年数を揃えることで、次回のメンテナンス時期をシンクロさせられるメリットがあります。フッ素塗料や無機塗料を選ぶ方は、シーリング材も高耐久グレードを検討する価値があります。

ブリード現象への注意

シーリングの可塑剤が塗膜に移行し、黒ずみが発生する「ブリード現象」に注意が必要です。ブリード対応プライマー(ノンブリードタイプ)を使った施工を行う業者を選ぶと、仕上がり後の黒ずみを防げます。

シーリングの劣化、放置すると雨漏りの原因に シーリングの寿命は7〜10年。塗装のタイミングで同時施工すると足場代が節約でき、総額で10〜20万円の差が出ます。自宅のシーリング状態を写真で送るだけで、概算見積りを差し上げます。

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塗料グレード別の防水性能と耐用年数

塗料グレードによって防水性能の持続年数が大きく変わります。予算と希望する耐久年数から逆算して選びます。

グレード選びの考え方

家の築年数と、あと何年その家に住むかで最適なグレードは変わります。判断のヒントを整理します。

あと5〜10年住む予定:シリコン〜ラジカル制御型でコスパ重視

あと10〜20年住む予定:フッ素で長期メンテナンスフリー

終の住処として20年以上住む:無機塗料で次回塗装不要を目指す

将来売却を予定:シリコンで最低限のメンテナンス

築年数が浅い住宅(築10〜15年)は下地が健全ですので、高グレード塗料で一気に長寿命化させる選択が合理的です。築25年を超える住宅は下地劣化が進んでいる可能性があり、下地補修に予算を割いたうえでシリコン〜フッ素を選ぶバランスが現実的です。

「HOWEVER COAT +20」による性能向上

やまもとくんでは、次世代型ガラストップコートHOWEVER COAT +20を採用しています。通常の塗料の上から施工する無機系トップコートで、以下の効果が期待できます。

耐候性の大幅向上(既存塗料の耐用年数+αを狙う)

親水性による汚れ除去(セルフクリーニング効果)

艶の持続と美観キープ

紫外線による色あせ抑制

既存の塗装にプラスすることで、防水性能と美観を長期間キープできる設計です。シリコン塗料にHOWEVER COAT +20を組み合わせる方が、フッ素単独より総費用を抑えられるケースもあります。

30坪戸建ての総費用目安

一般的な30坪戸建ての外壁塗装(足場・高圧洗浄・シーリング打ち替え・3度塗り込み)の総費用は、塗料グレード別に以下が目安です。

塗料総費用年間コスト換算
アクリル60〜80万円1万円〜
ウレタン70〜100万円8,000円〜
シリコン80〜110万円7,000円〜
ラジカル制御型90〜120万円7,000円〜
フッ素110〜150万円6,500円〜
無機130〜170万円6,000円〜

この金額には足場代(15〜25万円)、養生・飛散防止(5〜10万円)、シーリング打ち替え(15〜25万円)が含まれます。年間コストで見ると、フッ素・無機の方が経済的なことが分かります。

屋根との同時施工メリット

外壁塗装と屋根塗装を同時に施工すると、費用・品質・管理の三面でメリットがあります。

足場代を1回で済ませられる

外壁・屋根どちらも足場が必須ですので、別々に工事すると足場代(15〜25万円)を2回払うことになります。同時施工なら1回で済み、トータルで15〜20万円のコスト削減になります。

工事期間の短縮

外壁と屋根の工事を別々に行うと、それぞれ2週間前後かかり、近隣への気遣いや生活への影響も2回発生します。同時施工なら2〜3週間で完了し、ストレスが軽減されます。

防水機能を屋根・外壁一体で回復

雨漏り防止の観点では、屋根と外壁は一体で考えるべきです。屋根だけ防水しても外壁から浸水すれば雨漏りは起こり、逆もまた然りです。同時施工で建物全体の防水機能を一気に回復させるのが理想的です。

屋根塗装の費用相場

屋根塗装(30坪住宅)の費用は、塗料グレードにより以下が目安です。

シリコン:25〜35万円

フッ素:35〜50万円

遮熱塗料(断熱効果あり):30〜45万円

無機:45〜60万円

遮熱塗料は夏場の屋根表面温度を10〜20度下げる効果があり、室内の温度上昇を抑えて光熱費削減にもつながります。

カバー工法・葺き替えが必要なケース

屋根材が著しく劣化している場合(スレートの割れ多発、ノンアスベスト屋根材の深層劣化など)は、塗装ではなくカバー工法や葺き替えが必要です。現地調査で屋根の状態を正確に診断し、塗装で延命できるか、葺き替えが必要かを見極める判断が大切です。

関東の梅雨期対策

関東地方は6〜7月に梅雨期を迎え、外壁塗装の工事時期として敬遠されがちです。ただし、条件次第では梅雨期でも施工可能です。

梅雨期に塗装できる条件

塗料メーカーが定める施工条件は、概ね以下の通りです。

気温5度以上

湿度85%未満

降雨なし(当日)

塗装面が乾燥している

梅雨期でも、晴れ間を狙って工事を進めれば品質に影響は出ません。ただし、連日の雨で工期が延びる可能性はありますので、工期に余裕を持つ必要があります。

梅雨期工事のメリット

意外なメリットもあります。

業者の繁忙期を外せるため、職人の手配がつきやすい

工事予約が取りやすく、希望日程に近い施工が可能

業者によっては梅雨キャンペーンで値引きがある

梅雨期工事のデメリット

一方で、以下のデメリットも理解しておく必要があります。

工期が延びる可能性(1〜2週間の予備日を見込む)

湿気で塗料の乾燥が遅い

洗濯物が干せない期間が長くなる

おすすめの施工時期

外壁塗装の理想的な時期は、春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。気温が安定し、湿度も適切で、塗料の乾燥が早く進みます。ただし、人気の時期は業者の予約が埋まりやすいため、3〜4ヶ月前からの相談が推奨されます。

冬場(12〜2月)も、関東平野部では5度以上の日が多く施工可能です。雪や霜の心配が少なければ、閑散期割引が使えることもあります。

防水工事と外壁塗装、どちらが必要か

「外壁塗装と防水工事のどちらを優先すべきか」という質問をよく受けます。建物のどこに問題があるかで答えが変わります。

外壁塗装が適している場面

外壁のチョーキング(白い粉)が出ている

全体的に色あせしている

小さなヘアクラックが散見される

築10年前後で予防的メンテナンスをしたい

外壁のコケ・カビが目立つ

防水工事が必要な場面

ベランダ・屋上の床面にひび割れ・膨れがある

すでに雨漏りが発生している

陸屋根(平らな屋根)のメンテナンスをしたい

外壁と一体の笠木・庇に劣化がある

ベランダの排水口まわりに水染みがある

同時施工のメリット

外壁塗装と防水工事を同時に行うと、足場代(15〜25万円)が1回で済みます。築10年を超えた住宅では、ベランダ防水と外壁塗装をセットで計画するのが合理的です。外壁塗装の見積りを取る際に、「ベランダ防水も見てほしい」と伝えると、一体で診断してくれる業者が優良業者のサインです。

部分的な防水補修

全面防水工事まで必要ない場合でも、ひび割れの多い箇所だけ部分補修することも可能です。費用は数万円〜10万円程度で、雨漏りの初期兆候を止める応急処置として有効です。

塗料選びで迷ったら、家の状態から逆算しませんか 築年数・外壁材・お住まいの期間で、最適な塗料は変わります。「あと何年住むか」「メンテナンスの頻度をどう考えるか」をヒアリングしたうえで、無駄のないプランをご提案します。

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外壁塗装で防水性能を高める業者選びのコツ

業者選びで失敗すると、施工不良によって防水性能が発揮されません。以下の視点で比較してください。

見積書のチェックポイント

塗料名・メーカー名・型番が明記されている

「3度塗り」と各層の塗料が分けて記載されている

シーリングは打ち替えと打ち増しの区別がある

下地補修の範囲が具体的に書かれている

足場面積・外壁面積が記載されている

付帯部塗装(雨樋・破風・軒天)の範囲が明記されている

「一式○○万円」のどんぶり勘定見積りは避けてください。後から追加請求が発生するリスクがあります。

関連記事:外壁塗装の見積もりで失敗しない!相場・チェック項目・悪徳業者対策まで完全解説

保証内容の確認

外壁塗装の保証は塗料メーカー保証と施工業者保証の2種類があります。施工業者保証は5〜10年が一般的ですが、やまもとくんでは業界初のトリプル安心保証を提供しています。

工事保証(施工業者による瑕疵への対応)

メーカー保証(塗料不良への対応)

瑕疵保険(あんしんリフォーム工事瑕疵保険)

3重の保証で、万が一の施工不良や業者倒産にも備えられる仕組みです。保証書が書面で発行されること、保証範囲が具体的に明記されていることを確認してください。

優良認定の有無

外壁塗装の窓口 優良認定店のような第三者機関の認定は、業者選びの信頼指標になります。認定には見積り内容・施工品質・保証体制・顧客満足度などの基準があり、やまもとくんは優良認定店として登録されています。

施工実績と地域対応

累計施工棟数と対応エリアも重要です。やまもとくんは累計26,000棟以上の実績があり、川越・所沢・狭山・坂戸・富士見・東松山・熊谷・秩父・草加・久喜・青梅・八王子・太田・高崎・伊勢崎・富山の16エリアで対応しています。地域密着の業者は、その地域の気候・住宅事情を熟知しているメリットがあります。

適正価格の見極め

やまもとくんの適正価格宣言は、中間マージンを削減することで品質を保ちながら費用を抑える取り組みです。大手リフォーム会社の下請けが実際の施工を行う仕組みでは、中間マージンが20〜30%上乗せされるケースがあります。直接施工を行う業者を選ぶと、同じ予算でワンランク上の塗料が選べることもあります。

現地調査の丁寧さ

優良業者は、現地調査に30分〜1時間かけて、外壁・屋根・ベランダ・付帯部をくまなくチェックします。調査後に劣化写真とレポートを提出する業者は、診断の信頼性が高いサインです。「見積りだけなら5分で出します」という業者は、おおまかな金額しか算出できず、後から追加工事が発生するリスクがあります。

悪徳業者の見分け方

外壁塗装業界には、残念ながら悪徳業者も一定数存在します。代表的な手口と対策をまとめます。

訪問販売での不安煽り

「お宅の外壁が危険な状態です」と突然訪問し、不安を煽って契約を急がせる手口です。その場で契約を決めず、「見積りを検討する時間がほしい」と伝え、複数業者から相見積りを取る対応が基本です。特定商取引法では、訪問販売の契約は8日以内のクーリングオフが認められていますので、契約後でも撤回は可能です。

火災保険を使った無料塗装の勧誘

「火災保険を使えば無料で塗装できます」という勧誘は、保険金詐欺に該当する可能性があるため注意が必要です。経年劣化は火災保険の対象外で、自然災害による明確な損傷のみ補償対象になります。申請代行を名乗る業者には、保険金の数割を手数料として取られるケースもあります。

極端な値引き

「今日契約してくれたら半額にします」といった極端な値引きは、元の見積りが水増しされていた可能性を示唆します。適正価格の業者は、常に適切な金額を提示しますので、大幅値引きには応じません。

施工中の追加請求

契約時は安い金額で、施工が始まってから「追加工事が必要です」と請求を重ねる手口もあります。契約前に「追加工事が発生する可能性とその基準」を明文化しておくと、後のトラブルを防げます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 外壁塗装だけで雨漏りは止まりますか?

A. すでに発生している雨漏りを、外壁塗装だけで止めることは難しいです。雨漏りの原因箇所(屋根・シーリング・サッシまわり・笠木など)を特定し、該当箇所の修理を行ったうえで塗装する手順が必要になります。塗装は防水性能を「維持・回復」するためのメンテナンスであり、根本的な雨漏り修理ではありません。「雨漏り診断」から入ってくれる業者に相談してください。

Q2. 防水塗料は他の塗料より高いですか?

A. 弾性塗料は一般的なシリコン塗料と比較して、㎡単価で500〜1,000円程度高くなる傾向があります。ただし、モルタル外壁でひび割れが多い住宅では、弾性塗料で防水性能を確保する方がトータルでコストを抑えられる場合があります。逆にサイディング外壁なら弾性塗料は不要ですので、現状に合わせた選択が重要になります。

Q3. ベランダの防水工事は外壁塗装と一緒にできますか?

A. 同時施工が可能で、むしろ足場を組むタイミングで一緒に行う方が効率的です。ベランダ防水はウレタン防水(7〜10年耐久)、FRP防水(10〜12年耐久)が主流で、ベランダ面積10㎡で7〜15万円が相場になります。外壁塗装と同時ならトータルで費用対効果が高まりますので、見積り時にベランダも診断してもらってください。

Q4. 弾性塗料は劣化するとどうなりますか?

A. 弾性塗料は紫外線で徐々に硬化し、本来の伸縮性を失っていきます。また、夏場の高温で塗膜が柔らかくなりすぎると、膨れや剥離が発生することがあります。耐用年数は5〜8年とシリコンより短めですので、定期的な塗り替えが必要です。モルタル外壁で弾性塗料を使う場合は、点検サイクルを短めに設定してください。

Q5. DIYで防水塗料を塗っても大丈夫ですか?

A. ベランダなど平面の簡易防水は市販品でDIYが可能ですが、外壁は足場が必要で高所作業を伴うため、DIYは推奨しません。また、下地処理・高圧洗浄・3度塗りの手順を守らないと、塗った直後は綺麗に見えても2〜3年で剥離します。防水性能を長持ちさせるには、プロに依頼するのが結果的に安上がりです。

Q6. 雨の日が続く梅雨時期でも外壁塗装はできますか?

A. 雨の日当日は塗装工事を行いませんが、晴れ間を狙って工事を進めることは可能です。塗料メーカーが定める気温5度以上・湿度85%未満の条件を満たす必要があります。梅雨時期は工期が延びる可能性がありますので、時期をずらして春・秋に計画する選択肢もあります。逆に梅雨期は業者の予約が取りやすいメリットもあります。

Q7. 火災保険で外壁塗装の防水工事はできますか?

A. 経年劣化による塗装費用は火災保険の対象外です。ただし、台風や落雷などの自然災害で外壁・屋根に明確な損傷が発生した場合、風災補償で修理費用が出るケースがあります。「火災保険で無料で塗装できる」と持ちかける業者は保険金不正請求に該当する可能性がありますので、十分に注意してください。

Q8. 無機塗料は本当に防水性能が長持ちしますか?

A. 無機塗料は耐用年数20〜25年と最長クラスの防水性能を誇ります。無機成分(シリカ・ケイ素)は紫外線で劣化しにくいため、塗膜が長期間維持されます。ただし、下地が劣化すればいくら塗料が良くても剥離しますので、下地処理の質が前提条件になります。下地補修に手を抜かない業者を選ぶ判断が、無機塗料の効果を引き出す鍵です。

Q9. 遮熱塗料と防水塗料は併用できますか?

A. 多くの遮熱塗料には撥水・防水機能も備わっているため、併用というより「遮熱防水塗料」として1種類で両方の機能を得るのが一般的です。屋根に使うと夏場の室温上昇を抑え、光熱費の削減効果も期待できます。外壁では白・淡色系の遮熱塗料が熱反射率が高く、濃色は効果が限定的になる点に注意してください。

Q10. 塗り替え後、何年目から点検した方が良いですか?

A. 塗装後5年目と10年目を目安に点検を入れると安心です。5年目は部分的な補修で済む段階、10年目は再塗装を検討する段階という位置づけになります。やまもとくんではトリプル安心保証期間中の定期点検を無償で行っていますので、保証期間中に異常があれば早期対応が可能です。

まとめ

外壁塗装の防水性能を最大化するには、塗料選び・シーリング工事・下地処理の3点セットが欠かせません。記事の要点を振り返ります。

外壁塗装は建物の防水機能を維持する要ですが、防水工事とは役割が異なります

モルタル外壁には弾性塗料、サイディング外壁には非弾性塗料(シリコン・フッ素・無機)が向きます

シーリングの打ち替えを外壁塗装と同時に行うと、防水性能が長持ちします

下地処理・高圧洗浄・3度塗りの丁寧な施工が、塗料性能を引き出します

塗料グレードは予算と希望耐用年数から逆算して選びます(シリコン10〜15年/無機20〜25年)

屋根との同時施工で足場代が1回で済み、建物全体の防水機能を一気に回復できます

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本記事の情報は2026年4月時点のものです。最新のサービス内容・料金は株式会社やまもとくん公式サイトをご確認ください。

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