外壁塗装を検討するとき、「玄関周りもきれいにしたい」「外壁を塗り替えたら玄関ドアの古さが目立ってしまった」と感じる方は少なくありません。
玄関は住まいの「顔」ともいえる場所です。外壁と玄関周りの仕上がりに統一感がないと、せっかくの塗装工事が台無しになってしまうこともあります。
一方で、玄関ドアの材質によっては塗装が難しいケースもあり、ドア交換やシートの貼り替えなど塗装以外の選択肢も存在します。玄関周りの外壁や付帯部(庇・ポーチ柱・門柱など)をどこまで塗装すべきか、費用はどの程度かかるのかも気になるポイントです。
本記事では、外壁塗装における玄関周りの取り扱いについて、塗装範囲や玄関ドアの対処法、外壁との色合わせのコツ、費用相場、注意点までわかりやすく解説します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| 玄関周りの外壁塗装とはどの範囲なのは? | ドア周囲の外壁・庇・ポーチ柱・門柱など | 玄関ドア周辺の外壁面に加え、庇やポーチの柱・軒天・門柱なども塗装範囲に含まれることがあります。 |
| 玄関ドアは塗装できるのは? | 木製は可能、アルミ製は塗装が難しい | 木製ドアは浸透型や造膜型の塗料で塗装できますが、アルミ製は密着が悪く剥がれやすいため塗装は不向きです。 |
| 玄関ドアと外壁の色はどう合わせるのは? | 同系色か外壁と2色以内にまとめるのが基本 | ドアをアクセントにする場合は外壁と異なる色に、統一感を出す場合は同系色でまとめるのが定番です。 |
| 玄関周りが劣化しやすい理由は? | 雨風・紫外線・出入りの摩擦で傷みやすい | 玄関は雨水が吹き込みやすく、人の出入りが多いため外壁の中でも劣化が早い箇所です。 |
| 塗装以外の方法はあるのは? | ドア交換やリアテックシート(化粧シート) | アルミ製ドアなど塗装できない場合は、ドア交換が一般的です。シート貼りなら費用を抑えられます。 |
| 費用はどれくらいかかるのは? | ドア塗装3〜10万円、交換20〜50万円が目安 | 木製ドアの塗装なら3〜10万円程度、ドア交換は20〜50万円以上。外壁塗装と同時なら効率的です。 |
| 外壁塗装と同時にやるメリットは? | 足場の共有でコスト削減、仕上がりの統一感 | 足場をすでに組んでいる状態で作業できるため、個別に依頼するよりもコストと手間を抑えられます。 |
| 業者選びで注意すべき点は? | 玄関ドア塗装の施工実績を確認する | 木製ドアの塗装は繊細な技術が求められます。仕上がりの希望を事前に明確に伝えることが重要です。 |
この記事でわかること
・玄関周りの外壁塗装に含まれる範囲と、塗装が必要な劣化症状
・玄関ドアの材質別の塗装可否と、塗装できない場合の対処法
・外壁と玄関ドアのおすすめ色合わせパターン
・玄関周りの塗装にかかる費用相場と、外壁塗装と同時に行うメリット
・玄関ドア塗装で失敗しないための注意点と業者選びのポイント
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もくじ
玄関周りの外壁塗装とは?塗装範囲と劣化しやすい理由
塗装範囲に含まれる箇所
玄関周りの外壁塗装とは、玄関ドア周辺の外壁面を中心に、庇(ひさし)、ポーチの柱、軒天、門柱、玄関枠などの付帯部を含めた塗装工事のことです。
外壁塗装を業者に依頼した場合、玄関周りの外壁面は通常の塗装範囲に含まれますが、玄関ドアそのものや門柱、ポーチのタイルなどは別途オプションとなるケースがほとんどです。見積もりの段階で、どこまでが施工範囲に含まれているかを確認しておきましょう。
玄関周りが劣化しやすい理由
玄関周りは外壁の中でも特に劣化が進みやすい箇所です。その理由はいくつかあります。
まず、玄関は人の出入りが多い場所であり、ドアの開閉による風圧や振動が外壁に伝わります。また、玄関ポーチは雨水が吹き込みやすく、地面からの泥はねも受けやすい環境にあります。さらに、南向きや西向きの玄関は紫外線を強く受けるため、塗膜の劣化やドアの色あせが進行しやすくなります。
玄関は来客が最初に目にする場所でもあるため、外壁を塗り替えた際に玄関周りだけ古いままだと、建物全体の印象を損ねてしまいます。外壁塗装を検討する際は、玄関周りの状態も合わせて確認しておくことが大切です。
外壁の劣化症状の見分け方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▶ 外壁塗装の劣化症状とは?放置リスク・塗り替え時期・予防策を解説
玄関ドアは塗装できる?材質別の対処法
木製ドア:塗装で美しさを取り戻せる
木製の玄関ドアは、塗装によるメンテナンスが可能です。経年で色あせや塗膜の剥がれが生じた木製ドアは、古い塗膜を研磨で除去し、下地を整えてから再塗装することで新品のような仕上がりを取り戻せます。
木製ドアの塗料には、木目を活かしたまま着色できる「浸透型(ステイン系)」と、表面に塗膜を形成する「造膜型」の2種類があります。木目の風合いを残したい場合は浸透型を、発色の良さや耐久性を重視する場合は造膜型を選びましょう。
塗装の際に注意したいのが、仕上がりのイメージを事前に業者としっかり共有することです。「木目を活かしてほしい」と伝えないと、ベタ塗りで木目が消えてしまい、仕上がりにがっかりするケースが報告されています。
アルミ製・金属製ドア:塗装は不向き
アルミや鉄などの金属製の玄関ドアは、一般的な塗装では密着性が悪く、すぐに剥がれてしまうため、塗装によるメンテナンスは不向きです。業者に相談しても、金属製ドアの塗装は断られるケースが多いのが現状です。
金属製ドアの劣化が気になる場合は、ドア交換またはリアテックシート(化粧シート)の貼り替えが現実的な選択肢となります。これらの方法については後述します。
塗装以外の選択肢:ドア交換とシート貼り替え
アルミ製ドアや、劣化が著しい木製ドアには、ドア交換が最も確実な対処法です。費用は20〜50万円程度が相場ですが、断熱性能の向上やキーレス化(スマートロック対応)など、機能面のアップグレードも同時に実現できるメリットがあります。
一方、費用を抑えたい場合はリアテックシート(装飾用化粧フィルム)の貼り替えという選択肢もあります。木目調やメタリック調など多彩なデザインから選べ、費用は5〜15万円程度で済むケースが多いです。ドア交換に比べて工期も短く、1日で完了することもあります。
外壁塗装で汚れが目立ちにくい色の選び方についてはこちらの記事も参考にしてください。
▶ 外壁塗装で汚れが目立たない色は?おすすめカラーと選び方を解説
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外壁と玄関ドアのおすすめ色合わせ
色合わせの基本ルール
外壁と玄関ドアの色を合わせる際は、使う色を2〜3色以内に抑えるのが基本です。色数が多すぎるとまとまりのない印象になりやすく、逆に少なすぎると単調に見えることがあります。
統一感を出したい場合は外壁とドアを同系色(例:ベージュの外壁にブラウンのドア)でまとめ、ドアをアクセントにしたい場合は外壁と異なる色(例:グレーの外壁に木目調のドア)を選ぶとメリハリが生まれます。
人気の色合わせパターン
| 玄関ドアの色 | 相性のよい外壁の色 | 仕上がりの印象 |
| ダークブラウン(木目) | ベージュ・アイボリー | 温かみのある落ち着いた印象 |
| ブラック | ホワイト・ライトグレー | モダンでメリハリのある印象 |
| ホワイト | ネイビー・ダークグレー | シャープで洗練された印象 |
| 木目調ナチュラル | グレー・ホワイト | 都会的でナチュラルな印象 |
| シルバー・メタリック | ホワイト・ダークグレー | スタイリッシュで高級感のある印象 |
| ネイビー・グリーン | ホワイト・ベージュ | 個性的でありながらまとまりのある印象 |
色選びで迷ったら、カラーシミュレーションを活用するのがおすすめです。実際の建物の写真に色を当てはめてイメージを確認できるため、「思っていた色と違った」という失敗を防げます。
サッシや雨樋との調和も忘れずに
外壁とドアの色合わせだけでなく、窓サッシや雨樋、破風板などの付帯部との調和も重要です。これらの部材は基本的に塗装で色を変えられるため、外壁塗装のタイミングで統一感のある配色にまとめることができます。
サッシの色は交換しない限り変わらないため、サッシの色を基準にして外壁やドアの色を選ぶと失敗しにくくなります。
玄関周りの付帯部も忘れず塗装する
庇(ひさし)・軒天
玄関の上にある庇や軒天は、雨水や紫外線の影響を受けやすく、塗膜の剥がれやカビ・コケの発生が起きやすい箇所です。外壁塗装と同時に塗り替えることで、玄関周りの美観を統一できます。
ポーチ柱・門柱
ポーチの柱や門柱は、鉄部や木部が使われていることが多く、錆びや腐食が発生しやすい部分です。鉄部にはケレン作業(古い塗膜の除去)と錆び止め塗装が必要で、木部には浸透型または造膜型の保護塗料を塗布します。
門柱がブロック塀やコンクリート製の場合は、基礎と同様に透湿性のある塗料を使用する必要があります。外壁用の塗料をそのまま塗ると、湿気がこもって剥がれの原因になるため注意しましょう。
玄関ポーチの床面
玄関ポーチの床面がタイルの場合は塗装の対象外ですが、モルタルやコンクリート仕上げの場合は塗装や防水処理が可能です。ひび割れや水たまりが発生している場合は、防水塗装やモルタル補修を検討しましょう。
コーキング補修の費用や方法について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
▶ 外壁塗装のコーキング費用はいくら?打ち替え・増し打ちの相場と内訳
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玄関周りの塗装にかかる費用相場
施工内容別の費用目安
| 施工内容 | 費用の目安 | 備考 |
| 木製ドアの塗装 | 3〜10万円 | 状態・仕上げ方法で変動 |
| リアテックシート貼り | 5〜15万円 | デザインの選択肢が豊富 |
| 玄関ドア交換 | 20〜50万円以上 | 断熱・防犯機能の向上も可能 |
| 庇・軒天の塗装 | 1〜3万円 | 外壁塗装とセットが一般的 |
| ポーチ柱の塗装 | 5,000〜15,000円/本 | 鉄部はケレン+錆止め込み |
| 門柱の塗装 | 1〜3万円 | 材質により使用塗料が異なる |
※上記はあくまで目安です。建物の状態や地域、業者によって費用は変動します。
外壁塗装と同時に行うメリット
玄関周りの塗装は、外壁塗装と同じタイミングで行うのが最もコスト効率がよい方法です。理由は2つあります。
1つ目は、足場を共有できること。外壁塗装では建物の周囲に足場を設置しますが、この足場がある状態で玄関周りの付帯部塗装もまとめて行えば、別途足場を組む費用(15〜25万円程度)が不要になります。
2つ目は、外壁と玄関周りの色やツヤの統一感が取りやすいこと。同時に施工することで、同一の塗料ロットや施工条件で塗装できるため、時間差による色の差が出にくくなります。
費用の相場について坪数別の詳しい情報はこちらの記事も参考にしてください。
▶ 外壁塗装の35坪の相場はいくら?費用内訳と安く抑えるコツ
玄関ドア塗装の注意点と業者選びのポイント
仕上がりのイメージを明確に伝える
玄関ドア塗装で最も多い失敗が、仕上がりのイメージを業者と共有できていなかったというケースです。とくに木製ドアでは、木目を活かした仕上がりを希望していたのにベタ塗りにされてしまい、風合いが台無しになったという声が聞かれます。
塗装を依頼する前に、木目を残すのか塗りつぶすのか、ツヤの有無、色のトーンなどを具体的に伝えましょう。施工事例の写真を見ながらイメージを共有するのが確実です。
玄関ドアの塗装経験がある業者を選ぶ
外壁塗装は得意でも、玄関ドアの塗装は経験が少ない業者もいます。木製ドアの塗装は繊細な技術が求められるため、施工実績があるかどうかを必ず確認しましょう。
過去の施工事例でドア塗装のビフォーアフター写真を見せてもらえれば、技術力の判断材料になります。複数社から見積もりを取り、提案内容と施工実績を比較して選ぶのが失敗を防ぐコツです。
外壁塗装と別業者になる場合の注意
玄関ドアの交換やシート貼りを外壁塗装とは別の業者に依頼する場合は、施工のタイミングを調整することが重要です。外壁塗装が完了してからドアの施工を行うのか、並行して進めるのかを事前に打ち合わせておかないと、養生の干渉や仕上がりの不整合が生じる可能性があります。
理想的なのは、外壁塗装とドアの施工を同じ業者にまとめて依頼することです。窓口が一つになるため、スケジュール調整や色合わせの連携がスムーズになります。
外壁塗装を放置した場合のリスクについてはこちらの記事をご覧ください。
▶ 外壁塗装をやらないとどうなる?放置リスクと必要なタイミングを解説
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玄関ドアの塗装はDIYでできるか
木製ドアならDIYも可能だが注意が必要
木製の玄関ドアであれば、DIYで塗装することも技術的には可能です。ホームセンターで購入できる木部用塗料(キシラデコール、ノンロット、オスモカラーなど)を使って塗り替えられます。
ただし、DIYで塗装する場合は古い塗膜の研磨やマスキングの精度が仕上がりを大きく左右します。研磨が不十分だと新しい塗料の密着が悪くなり、早期の剥がれにつながります。また、塗りムラや刷毛跡が残りやすいため、ローラーやスプレーの使い分けも重要です。
玄関は来客が最初に目にする場所であるため、仕上がりの美しさを重視するならプロへの依頼を検討しましょう。DIYに挑戦する場合は、目立たない場所で試し塗りをしてから本施工に入ることをおすすめします。
アルミ製ドアのDIYは避ける
アルミ製の玄関ドアは、DIYでの塗装は避けるべきです。密着性を確保するための専用プライマーの選定や下地処理が難しく、素人が行うとほぼ確実に剥がれが発生します。
アルミ製ドアの見た目を改善したい場合は、リアテックシートの貼り替えやドア交換を業者に依頼するほうが確実です。
費用の負担が気になる方は、分割払いの活用も検討してみてください。
▶ 外壁塗装は分割払いできる?支払い方法の種類・金利・メリットを解説
失敗しない業者選びのポイント
複数社から相見積もりを取る
最低でも2〜3社から相見積もりを取り、玄関周りの施工範囲と費用を比較しましょう。玄関ドアの塗装やシート貼りをオプションとして対応できるかどうかも確認してください。
見積もりでは、玄関周りの施工内容が具体的に記載されているか(ドア塗装の有無、庇・柱の塗装、使用塗料名など)を確認しましょう。「付帯部一式」のような曖昧な記載は、後からトラブルの原因になりかねません。
外壁塗装の依頼先の種類と選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 外壁塗装はどこに頼む?依頼先5種類の比較と失敗しない選び方
施工事例で仕上がりを確認する
業者のホームページやSNSで、玄関周りを含む施工事例を確認しましょう。外壁と玄関ドアの色合わせ、付帯部の仕上がり、ビフォーアフターの写真がある業者は、施工品質への自信の表れです。
玄関周りの仕上がりにこだわりたい方は、カラーシミュレーションに対応している業者を選ぶと、完成後のイメージを事前に確認できるため安心です。
国土交通省では、住宅の定期点検と適切なメンテナンスの実施を推奨しています。玄関周りを含めた住まい全体の点検を定期的に行いましょう。
まとめ
外壁塗装を行う際、玄関周りの仕上がりは建物全体の印象を大きく左右します。玄関は住まいの「顔」であり、外壁だけきれいにしてもドアや庇が古いままでは統一感が損なわれてしまいます。
木製の玄関ドアであれば塗装で美しさを取り戻せますが、アルミ製の場合はシートの貼り替えやドア交換が現実的な選択肢です。外壁塗装と同じタイミングで施工すれば、足場の共有によるコスト削減と仕上がりの統一感を両立できます。
色合わせでは、外壁とドアの色を2〜3色以内にまとめ、サッシの色との調和も考慮しましょう。仕上がりのイメージは必ず業者と事前に共有し、施工事例の写真で確認しておくことが失敗を防ぐ鍵です。
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