Googleの口コミ評価
★ 4.8(全店舗平均)

「見積書に書かれていたコロニアルって何のこと?」「うちの屋根はスレートと聞いたけれど、コロニアルとは別物なのか」。屋根のメンテナンスを検討し始めると、似たような言葉がいくつも出てきて混乱しがちです。

結論からいえば、コロニアルはケイミュー株式会社が販売しているスレート屋根の商品名です。国内の戸建て住宅で最も多く使われてきた屋根材で、あまりに普及したためスレート屋根そのものを指す言葉としても使われています。

ただし、コロニアルは製造された時期によって性質が大きく異なります。同じコロニアルでも、塗装で長持ちさせられるものと、塗装しても効果が出ないものがあるのです。この違いを知らないまま工事を決めると、数十万円が無駄になりかねません。

この記事では、コロニアル屋根の基本的な特徴から、世代ごとの違い、耐用年数とメンテナンスの時期、塗装とカバー工法と葺き替えの費用相場までまとめました。ご自宅の屋根がどの段階にあるのかを判断する材料としてお使いください。

確認したいポイント結論詳細
コロニアル屋根とは何?ケイミューのスレート屋根の商品名セメントを主原料とした厚さ約5mmの平板屋根材で、国内の戸建て住宅で最も普及しています。
耐用年数はどれくらい?20〜30年が目安ただし築7〜10年で塗装によるメンテナンスが必要です。塗膜が劣化すると防水性が急速に落ちます。
メンテナンス費用は?塗装なら40万〜80万円が中心カバー工法は80万〜150万円、葺き替えは100万〜200万円が目安。屋根の状態で選ぶ工法が変わります。
塗装で注意することは?縁切り・タスペーサーが必須屋根材の重なりを塗料で塞ぐと、逃げ場を失った雨水が下地へ回り込み、雨漏りの原因になります。

この記事でわかること

  • コロニアルとスレート・カラーベストの違いと、屋根材としての基本的な特徴
  • コロニアル屋根の耐用年数と、塗装・カバー工法・葺き替えを切り替える判断時期
  • 製造時期で変わる世代ごとの特徴と、アスベストを含む場合に必要な手続き
  • 塗装・カバー工法・葺き替えそれぞれの費用相場と、選び分けの基準
  • 塗装で失敗しないための縁切りの考え方と、見積書で確認したい項目
[無料相談受付中]コロニアル屋根の無料点検を承っています
ご自宅の屋根がどの世代で、塗装とカバー工法のどちらが向いているかは、実際に見なければ判断できません。点検とお見積もりは無料です。
お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応)

もくじ

コロニアル屋根とは?スレート・カラーベストとの違いを整理する

屋根の話をしていると、コロニアル、スレート、カラーベストという3つの言葉が入り混じって出てきます。これらは対立する別物ではなく、呼び方の階層が違うだけです。

ここでは、それぞれの言葉が何を指しているのか、コロニアルがどんな構造の屋根材なのか、そしてなぜこれほど普及したのかを順に見ていきます。

コロニアルはケイミューが販売する商品名

コロニアルは、ケイミュー株式会社(クボタとパナソニックの合弁により設立)が販売している住宅用スレート屋根材の商品名です。一般名詞ではなく、特定メーカーの製品名だという点がまず押さえどころになります。

国内のスレート屋根市場で圧倒的なシェアを持っていたため、他社製品を含めてスレート屋根全般をコロニアルと呼ぶ習慣が定着しました。屋根業者どうしの会話でも、厳密に区別せずに使われることがあります。

そのため、見積書に「コロニアル」と書かれていても、実際には別メーカーのスレート屋根材である可能性もあります。工事の内容を正確に把握したい場合は、屋根材のメーカー名と商品名を確認してみてください。

スレート・化粧スレート・カラーベストの関係

言葉の関係を整理すると分かりやすくなります。正式名称は「住宅屋根用化粧スレート」、通称がスレート屋根、ケイミューのブランド名がカラーベスト、その中の商品名がコロニアルという並びです。

なお、本来のスレートは粘板岩という天然石を薄く加工した屋根材を指します。現在流通している住宅用スレートのほとんどはセメントを成型した人工物で、天然スレートとは別物です。

カラーベストはケイミューのスレート屋根シリーズの総称で、コロニアルクァッドやコロニアルグラッサといった商品がこのシリーズに含まれます。カラーベストとコロニアルはほぼ同じものを指していると考えて差し支えありません。

コロニアルの構造と、重さ・厚みの特徴

コロニアルはセメントを主原料に、繊維質の材料を混ぜて薄い板状に成型した屋根材です。厚さは約5mmと非常に薄く、1平方メートルあたりの重さは20kg前後しかありません。

比較すると、日本瓦は1平方メートルあたり45kgから60kg程度です。コロニアルは瓦のおよそ3分の1の重さということになり、この軽さが建物への負担を減らします。

ただし、セメントそのものには水を弾く力がありません。コロニアルの防水性は、表面に施された塗膜によって成り立っています。この構造を理解しておくと、なぜ定期的な塗装が必要なのかが腑に落ちます。

日本の戸建て住宅で最も普及した理由

コロニアルが広く採用されてきた背景には、価格と施工性の両立があります。瓦のおよそ2分の1から3分の2という材料費で、しかも施工の手間が少ないため、新築時のコストを抑えられました。

加えて、薄くて軽いため下地の補強が少なく済み、複雑な形状の屋根にも対応しやすい特性があります。カラーバリエーションが豊富で、和風にも洋風にも合わせられる点も採用を後押ししました。

1990年代から2000年代にかけて建てられた住宅の多くがコロニアルを採用しており、今まさにメンテナンス時期を迎えている住宅が数多くあります。屋根塗装に関する情報は屋根塗装の記事一覧にまとめています。

コロニアル屋根のメリットとデメリット

コロニアルには明確な長所がある一方で、構造上どうしても避けられない弱点もあります。メンテナンスの計画を立てるうえでは、デメリットのほうを正確に知っておくことが役に立ちます

ここでは、代表的なメリット3つとデメリット3つを、それぞれ具体的に説明します。

メリット1|初期費用とメンテナンス費用を抑えられる

まず挙げられるのが、費用面の優位性です。新築時の材料費が瓦より安く、屋根塗装によるメンテナンスも他の屋根材と比べて選択肢が多いという利点があります。

瓦屋根は初期費用が高い代わりに素材そのものの寿命が長く、金属屋根は初期費用と耐久性のバランスが取れています。コロニアルはその中間で、初期費用を抑えつつ、定期的な塗装で寿命を延ばしていく設計です。

30坪程度の住宅であれば、屋根塗装1回あたり40万円から80万円が目安になります。10年に1度のペースで計画的に実施すれば、資金の準備もしやすくなります。

メリット2|軽量で地震に強い

建物の耐震性を考えるうえで、屋根の重さは重要な要素です。屋根が重いほど建物の重心が高くなり、地震のときに揺れが増幅されます

1平方メートルあたり20kg前後というコロニアルの軽さは、瓦屋根と比べて建物への負担をかなり軽減します。100平方メートルの屋根で比較すると、瓦なら4.5トンから6トン、コロニアルなら2トン前後という差になります。

築年数の古い瓦屋根の住宅で、耐震性を高めるために軽い屋根材へ葺き替える工事が選ばれることがあるのは、この重量差が理由です。

メリット3|色とデザインの選択肢が多い

意匠面での自由度も特徴のひとつです。平板でシンプルな形状のため、色を変えるだけで住まいの印象を大きく変えられます

新築時に選べる色数が多いだけでなく、塗り替えの際にも好きな色を選べます。外壁の塗り替えと同時に行えば、建物全体の配色を計画的に組み立てられます。

近年は遮熱性能を持たせた塗料も選べるようになり、見た目と機能の両方を考えて色を決められるようになりました。実際の仕上がりは施工事例のページで写真を確認できます。

デメリット1|防水性を塗膜に頼っている

最大の弱点がここです。コロニアルの基材であるセメントは水を吸う性質があり、防水性は表面の塗膜だけで保たれています

新築から10年ほど経つと塗膜が徐々に劣化し、屋根材が雨水を吸い込むようになります。すると雨上がりに屋根面が乾きにくくなり、水分が長く留まることでセメント自体の劣化が加速します。

瓦や金属屋根が素材そのもので水を弾くのに対し、コロニアルは塗装というメンテナンスを前提とした屋根材だという点を理解しておいてください。

デメリット2|割れ・欠け・反りが起きやすい

厚さ約5mmという薄さは、軽さという利点と引き換えに脆さも抱えています。強風で飛来物が当たった、点検で人が踏んだ、といったきっかけで割れることがあります

さらに厄介なのが凍結による破損です。塗膜が劣化して水を含んだ屋根材が、冬に凍結して膨張し、これを何度も繰り返すうちに亀裂が入ります。寒冷地でなくても、朝晩の冷え込みで同じことが起こります。

経年で端部が反り上がる現象も見られます。反りが進むと隙間から雨水が入りやすくなり、下地の防水シートに負担がかかります。

デメリット3|苔・藻・カビが生えやすい

北面や日当たりの悪い面が緑色や黒っぽく変色していたら、苔や藻の可能性が高い状態です。塗膜が劣化して水はけが悪くなった屋根は、苔にとって好条件になります

見た目が悪くなるだけでなく、苔が水分を抱え込むことで屋根材の劣化がさらに進むという悪循環に入ります。放置するほど症状は広がっていきます。

苔が目立ってきたら、塗膜の防水性が失われているサインです。高圧洗浄で除去したうえで塗装を行うのが基本的な対処になります。

[無料相談受付中]塗装で足りるのか、カバー工法が必要か診断します
割れや反りの有無、基材の状態を確認したうえで、必要な工事だけをご提案します。施工実績23,000棟超の経験からお答えします。
お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応)

コロニアル屋根の耐用年数とメンテナンスの時期

コロニアル屋根で最も誤解されやすいのが、耐用年数とメンテナンス時期の関係です。屋根材そのものの寿命と、塗装が必要になる時期はまったく別のものとして考える必要があります。

ここでは、屋根材の耐用年数、塗装の適切な時期、世代による違い、そして自分で確認できる劣化サインを整理します。

屋根材としての耐用年数は20〜30年

コロニアル屋根の耐用年数は、一般的に20年から30年が目安とされています。定期的な塗装を行った場合の数字であり、何もしなければこれより短くなります。

製造時期による差もあります。アスベストを含んでいた時代の製品は素材として強く、30年以上使えているケースもあります。一方、アスベストを使わなくなった初期の製品は20年前後、あるいはそれ以下で不具合が出ることがあります。

この年数はあくまで目安です。海沿いで塩害を受ける立地、日射が強い地域、北面で乾きにくい屋根など、条件によって進行速度は変わります。

塗装のタイミングは築7〜10年が目安

塗装は屋根材の寿命が尽きてから行うものではありません。塗膜が機能しているうちに塗り直すことで、基材そのものの劣化を防ぐのが本来の目的です。

新築から7年から10年が最初の塗り替え時期の目安になります。その後は使用する塗料のグレードによって、8年から20年の周期で塗り替えていくことになります。

「まだ雨漏りしていないから大丈夫」という判断は、コロニアルに関しては危険です。雨漏りが出た時点では、屋根材の下の防水シートや野地板まで傷んでいることが多く、塗装では対応できなくなっています

塗り替え周期の考え方は、外壁塗装の耐用年数と塗り替え時期についての記事も参考になります。屋根と外壁は同時期に施工すると足場代を節約できます。

自分で確認できる劣化のサイン

屋根に登らなくても、劣化の進み具合はある程度判断できます。地上から双眼鏡やスマートフォンのカメラで撮影し、拡大して確認する方法が安全で確実です。

確認したいのは、色あせが目立つか、北面に苔や藻が広がっていないか、屋根材の端が反り上がっていないか、割れや欠けがないか、屋根の頂点にある棟板金が浮いていないかの5点です。

室内側からも手がかりがあります。2階の天井にシミがある、小屋裏に入ったときにカビ臭い、雨のあとに天井から音がするといった症状があれば、屋根材だけでなく下地まで進行している可能性があります。

なお、屋根に登っての確認は避けてください。コロニアルは薄いため、踏む位置を誤ると割ってしまい、かえって被害を広げることになります。

製造時期で変わるコロニアルの世代と、確認しておきたい注意点

コロニアルを語るうえで避けて通れないのが、製造時期による世代の違いです。同じコロニアルという名前でも、いつ作られたかで取れる選択肢がまったく変わります

ここでは、3つの世代の特徴と、ご自宅の屋根がどれに当たるかの見分け方、そしてアスベストを含む場合に必要な手続きを説明します。

2004年頃までの製品はアスベストを含む可能性がある

第1世代にあたるのが、アスベスト(石綿)を強度材として使用していた時代の製品です。アスベストを含んだコロニアルは素材として強く、耐久性の面では優れていました

健康被害が明らかになったことで、建材へのアスベスト使用は2004年10月に原則禁止となり、2006年9月には製造や使用が全面的に禁止されました。おおむね2004年より前に建てられた住宅は、含有の可能性があると考えておくのが無難です。

ただし、屋根材に含まれるアスベストは、セメントで固められている限り飛散する心配はほとんどありません。問題になるのは、割ったり削ったりする工事のときです。そのまま使い続ける分には、過度に不安になる必要はありません。

アスベストを含む屋根を工事するときの手続き

解体や改修を伴う工事では、法律で定められた手続きが必要になります。2021年4月以降、建築物の解体・改修工事では、規模を問わずアスベスト含有の有無を事前に調査することが義務づけられています

さらに2022年4月からは、一定規模以上の工事について調査結果を労働基準監督署と自治体へ報告する制度が始まりました。対象は、解体部分の床面積が80平方メートル以上の解体工事、または請負代金が100万円以上の改修工事です。

2023年10月からは、この事前調査を「建築物石綿含有建材調査者」などの有資格者が行うことも義務になりました。(出典:厚生労働省「石綿総合情報ポータルサイト」

費用面では、アスベストを含む屋根材の撤去と処分は通常より単価が上がります。このため、既存の屋根を撤去せずに済むカバー工法が選ばれることが多くなります。見積もりを取るときは、事前調査の実施と報告に対応できる業者かどうかを確認してください

アスベストを使わなくなった初期の製品には弱点がある

注意が必要なのが第2世代です。2001年頃から2006年頃にかけて製造された、アスベストを使用しない初期の製品には、耐久性に課題を抱えたものがあります

アスベストに代わる強度材の技術が確立する過渡期にあたり、築10年前後で屋根材が細かく割れる、層状に剥がれる、踏むと崩れるといった不具合が報告されています。コロニアルNEOがこの世代の代表的な商品です。

この世代で問題になるのは、塗装によるメンテナンスが成立しにくい点です。基材そのものが脆くなっているため、表面に塗料を重ねても割れの進行は止まりません。塗装費用が無駄になるおそれがあります。

同じ時期には他メーカーからも同様の課題を持つ製品が出ています。該当する場合は、塗装ではなくカバー工法か葺き替えを前提に検討することになります。なお、劣化の程度には個体差があるため、実際の状態を見たうえでの判断が必要です。

現行製品は品質が安定している

第3世代にあたるのが、2006年頃以降に製造されている現行製品です。強度材の技術が確立し、初期のノンアスベスト製品が抱えていた課題は解消されています

代表的なのがコロニアルクァッドと、表面に無機系のコーティングを施したコロニアルグラッサです。グラッサは紫外線による色あせに強く、塗り替えの周期を長く取れる設計になっています。

遮熱性能を持たせたタイプもあり、夏場の室温上昇を抑える効果が期待できます。屋根の暑さ対策については屋根の遮熱シートに関する記事でも触れています。

自宅のコロニアルがどの世代か調べる方法

判断の出発点は建築年です。新築時の設計図書や仕様書に屋根材のメーカー名と商品名が記載されているため、まずは手元の書類を確認してください

書類が見当たらない場合は、建築年から推定します。2004年より前ならアスベスト含有の可能性、2001年から2006年頃ならノンアスベスト初期製品の可能性、それ以降なら現行製品と考えるのが目安です。

確実に知りたい場合は、屋根の点検を依頼してください。屋根材の裏面に刻印がある製品もあり、専門家が見れば商品を特定できることがあります。中古で購入した住宅など、建築年が曖昧な場合はこの方法が確実です。

[無料相談受付中]アスベストの事前調査にも対応しています
2004年より前に建てられたお住まいでも、法定の手続きを含めてまとめてお任せいただけます。撤去が不要なカバー工法もご提案可能です。
お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応)

コロニアル屋根のメンテナンス方法と費用相場

コロニアル屋根のメンテナンスは、大きく塗装、カバー工法、葺き替えの3つに分かれます。費用は塗装が最も安く、葺き替えが最も高くなりますが、安さだけで選ぶと結果的に損をします

ここでは、それぞれの費用相場と工事内容、そしてどう選び分けるかの基準を説明します。金額はいずれも屋根面積100平方メートル前後、30坪程度の住宅を想定した目安です。

屋根塗装|40万〜80万円

最も一般的なメンテナンスが塗装です。高圧洗浄で汚れと苔を落とし、下塗りと上塗りを重ねて、失われた防水性を回復させる工事になります。

費用の内訳は、塗装費が1平方メートルあたり1,800円から3,500円程度、これに足場代15万円から25万円、高圧洗浄費が加わります。塗料のグレードによって総額は変わります。

工期は1週間から2週間ほどです。屋根材そのものが健全であることが前提の工事であり、割れや反りが多い状態では選べません。

各工事の具体的な価格帯は、料金とプランのページで確認できます。

カバー工法|80万〜150万円

カバー工法は、既存のコロニアルを撤去せず、その上に防水シートと新しい屋根材を重ねる工法です。重ね葺きとも呼ばれます。

費用は1平方メートルあたり8,000円から10,000円程度に足場代が加わり、総額80万円から150万円が目安です。重ねる屋根材にはガルバリウム鋼板やアスファルトシングルが使われます。

最大の利点は、既存屋根材の撤去と処分が不要な点です。アスベストを含む屋根であれば、撤去にかかる費用と手続きを避けられるため、選ばれることが多くなります。工期も葺き替えより短く、1週間から2週間程度です。

一方で、屋根が二重になるぶん重量は増えます。また、下地の野地板が腐っている場合はカバー工法を選べません。カバー工事の事例はカバー工事の記事一覧から確認できます。

葺き替え|100万〜200万円

葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去し、下地から作り直す工事です。下地の状態を直接確認できるため、根本的に建て直せるのが最大の利点になります。

費用は100万円から200万円が目安で、屋根の形状や勾配、下地の傷み具合によって変動します。アスベストを含む屋根材の場合は、処分費と法定の手続きが上乗せされます。

足場、既存屋根材の撤去と処分、下地の補修、防水シートの敷設、新しい屋根材の施工という工程を踏むため、工期は2週間前後を見込んでおくとよいでしょう。

雨漏りがすでに発生している、下地がたわんでいる、屋根裏の木材が腐っているという状態であれば、葺き替え以外の選択肢はありません。

部分補修・棟板金の交換|3万〜30万円

屋根全体ではなく、傷んだ箇所だけを直す方法もあります。割れたコロニアルの差し替えは1枚あたり1万円前後、屋根の頂点にある棟板金の交換は3万円から20万円が目安です。

棟板金は、その下にある貫板という木材にビスで固定されています。この木材が腐るとビスが効かなくなり、強風で板金が飛ばされます。台風のあとに屋根の一部がめくれるのは、多くがこの部位です。

ただし、部分補修で対応できるのは劣化が局所的な場合に限られます。全体的に色あせや苔が広がっているなら、部分補修を繰り返すより、まとめて工事したほうが足場代の分だけ有利になります。

3つの工法をどう選び分けるか

判断の軸は、屋根材の状態と築年数の2つです。築15年以内で屋根材が健全なら塗装、築20年以上または割れが多いならカバー工法、下地まで傷んでいるなら葺き替えというのが基本的な考え方になります。

第2世代のノンアスベスト初期製品に該当する場合は、築年数にかかわらず塗装は避けたほうが無難です。基材が脆くなっているため、塗装しても数年で同じ症状が出ます。

また、今後その家に何年住むかも判断材料になります。20年以上住み続ける予定であれば、初期費用が高くてもカバー工法や葺き替えを選ぶほうが、生涯の総支出は抑えられることが多くあります。

カバー工法で使われる屋根材の特性については、屋根のガルバリウムで後悔しないための選び方で詳しく解説しています。

コロニアル屋根の塗装で失敗しないための注意点

屋根塗装は、施工の良し悪しが仕上がりの見た目に表れにくい工事です。塗り終わった直後はどんな施工でもきれいに見えるため、数年後になって差が出てきます

ここでは、コロニアル特有の工程である縁切りの重要性、塗装できないケースの見極め、塗料の選び方、そして見積書の確認項目を説明します。

縁切り・タスペーサーは省略できない工程

コロニアル塗装で最も多い施工不良が、この工程の省略です。コロニアルは薄い板を少しずつ重ねて葺かれており、その重なりの隙間は雨水を排出するために必要なものです。

ところが塗装をすると、塗料がこの隙間を埋めてしまいます。すると屋根材の下に入った水が排出されず、毛細管現象で内部に吸い上げられ、防水シートや野地板を濡らします。塗装したことが原因で雨漏りが起きるという事態です。

これを防ぐのが縁切りです。かつては塗装後にカッターなどで塗膜を切り開いていましたが、現在は塗装前に「タスペーサー」という部材を差し込んで隙間を確保する方法が主流になっています。1平方メートルあたり6個から12個程度を挿入するのが目安です。

見積書にタスペーサーまたは縁切りの記載があるかを必ず確認してください。記載がなければ、どう対応するのかを質問してください。この工程を省く業者は、他の工程も省いている可能性があります。

塗装しても効果が出ないケースがある

塗装が万能ではないことも知っておく必要があります。屋根材の基材そのものが劣化している状態では、表面に塗料を重ねても防水性は戻りません

塗装を避けたほうがよいのは、割れや欠けが複数箇所で連続している、屋根材が層状に剥がれている、踏むとたわむ、すでに雨漏りが出ている、第2世代のノンアスベスト初期製品である、といったケースです。

これらの状態で塗装を勧めてくる業者には注意が必要です。数年で同じ症状が再発し、結局カバー工法や葺き替えをやり直すことになれば、塗装費用がまるごと無駄になります。

点検時の写真を見せてもらい、なぜ塗装で問題ないと判断したのかを説明してもらってください。根拠を示せる業者かどうかが、ひとつの見極めになります。

塗料のグレードと耐用年数の関係

塗料の選択は、次回の塗り替えまでの期間を決めます。単価が高い塗料ほど耐用年数が長く、長期で見た1年あたりのコストは下がる傾向があります。

目安として、シリコン系が8年から12年、フッ素系が12年から15年、無機系が15年から20年程度です。屋根は外壁より紫外線を強く受けるため、外壁と同じグレードでも劣化は早く進みます。

遮熱塗料を選ぶという選択肢もあります。太陽光の熱を反射させることで屋根表面の温度上昇を抑え、2階の室温を下げる効果が期待できます。屋根材の熱による膨張と収縮も緩和されます。

塗膜そのものを保護する仕組みもあります。塗装のうえからガラスコーティングを施すトップコートについての解説ページもあわせてご覧ください。

見積書で確認したい4つの項目

複数社から見積もりを取ったら、金額の前に内訳を見比べてください。「屋根塗装一式」とだけ書かれた見積書は、何が含まれているのか判断できません

1つ目は、屋根の面積が平方メートル単位で記載されているか。2つ目は、塗料のメーカー名と商品名、そして塗り回数が明記されているか。コロニアルは下塗りと上塗りを合わせて3回から4回塗るのが標準です。

3つ目は、高圧洗浄、下地補修、縁切りまたはタスペーサーの各工程が項目として立っているか。4つ目は、足場代が含まれているか別途かです。

この4点が揃っていれば、複数社の見積もりを正しく比較できます。極端に安い見積もりは、塗り回数を減らしている、必要な工程を省いている、といった理由が隠れていることがあります。

[無料相談受付中]お手元の見積書、内容を一緒に確認します
縁切りや塗り回数が記載されているか、金額が妥当かなど、セカンドオピニオンとしてもご利用ください。しつこい営業はいたしません。
お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応)

コロニアル屋根を長持ちさせるために日頃からできること

屋根は普段目に入らないため、不具合に気づくのが遅れがちです。工事のあいだの期間をどう過ごすかで、次の工事の規模と費用が変わります

ここでは、専門知識がなくてもできる3つの心がけと、やってはいけないことを説明します。

年に1回は地上から屋根を見上げる

特別な道具は必要ありません。年に1回、家のまわりを一周して屋根を見上げる習慣をつけるだけで、多くの異変に気づけます

見るべきは、色がまだらになっていないか、北面が緑や黒に変色していないか、屋根の輪郭が波打っていないか、棟の板金が浮いていないかです。スマートフォンで撮影して前年と比べれば、変化がはっきり分かります。

同じ角度から毎年撮影しておくと、劣化の進み方を客観的に把握できます。業者に相談するときの資料としても役立ちます。

台風や地震のあとは必ず確認する

強い風が吹いたあと、大きな地震があったあとは、通常の点検とは別に確認してください。コロニアルは薄く軽いため、強風であおられたり、飛来物が当たったりすると割れることがあります

確認するのは屋根だけではありません。庭やベランダに屋根材の破片が落ちていないか、雨樋が外れていないか、外壁に飛来物の跡がないかも見ておきます。破片が落ちていれば、屋根のどこかが欠けている証拠です。

自然災害による破損であれば、火災保険の風災補償が使える可能性があります。被害の写真を撮り、いつの災害によるものかを記録しておいてください。被害から3年を過ぎると請求権が時効になります。

雨樋と棟板金は屋根本体より先に傷む

見落とされやすいのが付帯部です。雨樋と棟板金は、屋根材本体より劣化が早く進む部位だと考えてください。

雨樋が詰まったり外れたりすると、行き場を失った水が外壁を伝い、思わぬ場所から浸入します。大雨のときに雨樋から水があふれていたら、落ち葉や砂が詰まっている可能性があります。

棟板金は、固定している貫板が腐ることでビスが緩みます。屋根塗装の際に貫板を樹脂製のものに交換しておくと、次に飛ばされるリスクを減らせます。塗装を検討する際に、あわせて相談してみてください。

屋根に登っての点検や掃除はしない

最後にお伝えしたいのがこれです。コロニアルは厚さ約5mmしかなく、踏む位置を誤ると簡単に割れます。良かれと思って掃除に上がった結果、屋根材を割ってしまったという相談は珍しくありません。

加えて、屋根の上は勾配があり、苔が生えていれば滑ります。脚立やはしごからの転落は、骨折で済まないこともある事故です。高所作業は、安全対策を整えた業者に任せてください。

高圧洗浄機を自分でかけるのも避けたほうが安全です。水圧が強すぎると屋根材を傷めるうえ、隙間から水が入り込んで下地を濡らします。洗浄は塗装工事の一工程として、プロが加減を見ながら行う作業です。

まとめ|コロニアル屋根は「いつ作られたか」で選ぶ工法が決まる

コロニアルはケイミューが販売するスレート屋根の商品名で、国内の戸建て住宅で最も普及してきた屋根材です。軽くて安価という利点がある一方、防水性を塗膜に頼っているため、定期的な塗装を前提とした屋根材でもあります。

耐用年数は20年から30年、最初の塗り替えは築7年から10年が目安です。雨漏りが出てからでは塗装では対応できないため、症状が出る前に手を打つことが費用を抑える近道になります。

注意したいのが世代の違いです。2004年頃より前の製品はアスベストを含む可能性があり、工事の際は法定の事前調査が必要になります。2001年から2006年頃のノンアスベスト初期製品は基材が脆く、塗装では改善しないことがあります。

費用の目安は、塗装が40万円から80万円、カバー工法が80万円から150万円、葺き替えが100万円から200万円です。屋根材の状態と、今後その家に何年住むかを合わせて考えると、選ぶべき工法が見えてきます。

塗装を選ぶ場合は、縁切りまたはタスペーサーが見積書に含まれているかを必ず確認してください。この工程を省くと、塗装したことが原因で雨漏りが起こります。まずはご自宅の屋根がどの段階にあるのか、点検で確かめるところから始めてみてください。

[無料相談受付中]まずはご自宅の屋根の状態を知ることから
点検・調査・お見積もりはすべて無料です。屋根塗装は13.8万円から、カバー工法は65.1万円からご案内しています。
お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応)

住まいを20年守るオリジナルトップコートを開発!HOWEVER COAT +20

外壁塗装に「高耐久 × 高美観 × 安全性」を
もたらす
次世代型ガラストップコートで
美しく、強く、そして安心が続く住まいへ。

上塗りを守るという革新。
住宅塗装の新たな常識。

外壁塗装の上にガラスコーティングを施工することで、外壁は「塗装+ガラス」の2層構造で守られます。これは自動車のボディ保護にも使われている、プロ仕様のガラスコーティング技術を住宅用に最適化した、まさに塗装の最終進化形です。耐用年数はその名の通り20年。やまもとくんは外壁の「最後のひと塗り」に、かつてない耐久性と安心を提供します。

上塗り材を保護し、耐久性を向上

会社情報

株式会社 やまもとくん
〒100-0004 東京都千代田区大手町
1丁目6番1号大手町ビル
TEL 03-6268-0033 
FAX 03-5962-9758
やまもとくん本社

お近くの店舗にお越しください!!

ご連絡お待ちしています!!

お見積りのご相談や気になることが
ございましたら、
いつでも
お気軽にお声がけください。

お問い合わせ受付時間365日24時間(土/日/祝もOK)