外壁塗装の見積書を眺めていて、「破風板塗装」という項目で手が止まった方は多いのではないでしょうか。破風板がどこを指すのか分からないまま、金額だけを見て判断するのは不安なものです。
破風板(はふいた)とは、屋根の妻側、三角に見える斜めの端に取り付けられた板のことです。地味な部材に見えますが、風の吹き込みを受け止め、屋根の内部へ雨水が入るのを防ぐという役割を担っています。
そして破風板は、建物のなかでも最も劣化が早い部位のひとつです。屋根の端で直射日光と雨風を正面から受け続けるため、外壁より先に塗膜が傷みます。ここを放置すると、腐食が進んで屋根内部への浸水につながります。
この記事では、破風板の役割と鼻隠しとの違い、塗装が必要な理由、素材ごとの塗り方の違い、費用相場、そして見積書で確認したい点までまとめました。付帯部の見積もりが妥当かどうかを判断する材料としてお使いください。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 破風板とはどこの部分? | 屋根の妻側にある斜めの端の板 | 三角に見える屋根の斜辺に取り付けられ、風の吹き込みと雨水の侵入を防いでいます。 |
| 塗装は本当に必要? | 外壁より先に劣化するため必要 | 塗膜が切れると木部は水を吸って腐り、屋根内部への浸水や雨漏りにつながります。 |
| 塗装費用はいくら? | 1mあたり800〜1,500円が目安 | 一般的な戸建てで3万〜7万円ほど。単独で頼むと足場代が別に15万〜25万円かかります。 |
| 塗り替えの時期は? | 築7〜10年、外壁と同時が基本 | 足場を共用できるため、外壁塗装や屋根塗装とまとめて行うのが最も無駄がありません。 |
この記事でわかること
- 破風板がどこの部分を指すのかと、鼻隠しや幕板との違い
- 破風板の塗装が必要な理由と、放置した場合に起きること
- 木製・窯業系・金属系という素材ごとの塗り方と塗料の違い
- 塗装・板金巻き・交換それぞれの費用相場と、選び分けの基準
- 見積書で「付帯部一式」と書かれていた場合に確認すべきこと
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もくじ
破風板とは?鼻隠し・幕板との違いを整理する
まず場所をはっきりさせておきましょう。破風板は、屋根の妻側、つまり建物を横から見たときに三角形に見える斜めの端に取り付けられた板です。
ここでは、破風板の位置と役割、混同されやすい鼻隠しや幕板との違い、そしてなぜこの部材が必要なのかを説明します。見積書を読むうえで、この区別は意外に重要になります。
破風板は屋根の妻側にある斜めの板
切妻屋根の家を正面ではなく横から見ると、屋根が三角形に見えます。この三角形の2辺にあたる部分が破風で、そこに取り付けられている板が破風板です。
屋根の骨組みである垂木の先端を覆い隠す位置にあり、屋根の断面を風雨から守っています。幅は15cmから30cm程度、長さは屋根の形状によりますが、一般的な戸建てで破風と鼻隠しを合わせて30mから50mほどになります。
普段はほとんど意識しない部材ですが、屋根と外壁の境目にあたるため、ここが傷むと両方に影響が及びます。
鼻隠しとの違いは「取り付く向き」
混同されやすいのが鼻隠し(はなかくし)です。破風板が屋根の斜めの端に付くのに対し、鼻隠しは軒先、つまり地面と平行になる水平の端に付きます。
見分け方は簡単で、雨樋が取り付いているほうが鼻隠しです。屋根から流れ落ちた雨水を受けるため、鼻隠しには雨樋の金具が固定されています。破風板側には雨樋がありません。
ただし実務では、見積書で鼻隠しも含めて「破風板塗装」とまとめて記載されることが少なくありません。数量が長さで書かれている場合、それが破風だけなのか鼻隠しも含むのかで金額の意味が変わるため、確認しておくとよいでしょう。
雨樋そのものの劣化や交換については雨樋に関する記事一覧にまとめています。
幕板とも呼び分けが必要
もうひとつ紛らわしいのが幕板(まくいた)です。幕板は外壁の1階と2階の境目などに水平に取り付けられた装飾の板で、屋根まわりの部材ではありません。
外壁の色を上下で塗り分けている住宅では、その境目に幕板が入っていることがよくあります。破風板とはまったく別の部位ですが、どちらも付帯部として扱われるため、見積書では並んで記載されます。
色の打ち合わせの際にも、この呼び分けができていないと行き違いが起きます。現地で指をさしながら確認しておくと確実です。
破風板が果たしている3つの役割
見た目を整えるだけの部材ではありません。風を受け止める、雨水の侵入を防ぐ、火の回りを遅らせるという3つの役割があります。
日本の住宅に多い切妻屋根は、屋根裏が風の通り道になりやすい構造です。破風板がなければ、強風時に屋根の下へ風が吹き込み、内側から屋根を持ち上げる力が働きます。台風時の被害を抑えるうえで欠かせない部材です。
また、屋根の断面から雨水が入るのを防ぐ役割もあります。破風板が腐って隙間ができると、そこから水が入り、野地板や垂木といった構造材を傷めます。加えて、火災時に軒下から炎が回り込むのを遅らせる防火上の意味も持っています。
破風板の塗装が必要な理由と、放置した場合に起きること
破風板は、建物のなかでも劣化の進行が早い部位です。屋根の最も外側にあり、日射も雨も風も正面から受け続けます。
ここでは、なぜこれほど傷みやすいのか、放置するとどうなるのか、そして自分で確認できる劣化のサインを説明します。
外壁より先に塗膜が劣化する
同じ時期に塗ったはずなのに、破風板だけ先に色あせているという住宅は珍しくありません。屋根の端という位置が、劣化を早める条件をすべて備えているためです。
外壁は軒の出によってある程度日射や雨から守られますが、破風板にはその庇がありません。直射日光を朝から夕方まで受け、雨は上からも横からも当たります。夏場は屋根からの照り返しで高温になります。
このため、外壁の塗り替え周期が7年から10年であるのに対し、破風板は5年から10年程度でメンテナンスが必要になることもあります。北面と南面で傷み方に差が出るのも特徴です。
塗膜が切れると素材そのものが傷み始める
塗装は見た目のためだけではありません。破風板の防水性能は、表面の塗膜によって成り立っています。
木製の破風板であれば、塗膜が切れた時点から雨水を吸い込み始めます。濡れて乾いてを繰り返すうちに反りや割れが生じ、やがて腐朽菌が入り込んで腐ります。湿った木材はシロアリを呼び寄せる要因にもなります。
窯業系の破風板でも同様です。セメントを主原料とした板であるため、塗膜が失われると水を吸って脆くなり、ひび割れや欠けが起こります。金属系であれば、塗膜の下からサビが進行します。
素材が傷んでしまうと、塗装では元に戻せません。板金を巻くか、交換するかという選択になり、費用は数倍に跳ね上がります。
最終的には屋根内部への浸水につながる
破風板の劣化は、そこで完結しません。板が反ったり腐ったりして隙間ができると、そこから屋根の内部へ水が入ります。
入った水は野地板や垂木を濡らし、構造材の腐食を進めます。天井にシミが出る頃には、見えない範囲でかなり傷みが広がっている状態です。破風板の交換だけでは済まず、下地の補修まで必要になります。
また、破風板が固定力を失うと、強風で剥がれて飛散する危険もあります。近隣への被害につながるおそれもあるため、放置してよい部位ではありません。屋根まわりの浸水については屋根工事・雨漏り修理に関する記事一覧も参考になります。
地上から確認できる劣化のサイン
破風板は高い位置にありますが、双眼鏡やスマートフォンのカメラで撮影して拡大すれば、地上からでも状態はかなり分かります。
見るべきは5点です。色あせが目立っていないか、塗膜が剥がれてめくれていないか、板の表面にひび割れがないか、端部が反り上がっていないか、板と板のつなぎ目のシーリングが切れていないか。
塗膜が剥がれて下地の色が見えている、木の繊維が毛羽立っている、黒ずみやカビが出ているといった状態であれば、すでに水を吸い始めています。
屋根に登っての確認はしないでください。破風板は屋根の端にあり、そこを覗き込む姿勢は転落の危険が最も高い体勢になります。
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素材別に見る破風板の塗り方と塗料の違い
破風板は素材によって、必要な下地処理も使う塗料も変わります。同じ「破風板塗装」でも、素材を間違えた施工をすれば数年で剥がれます。
ここでは主な3種類の素材について、見分け方と塗装の考え方を説明します。ご自宅がどれに当たるかを確認しながら読んでみてください。
木製|浸透型と造膜型で仕上がりが変わる
築年数の古い住宅で多いのが木製です。杉や松の無垢材、あるいは合板が使われており、最も水に弱く、最も塗り替えの頻度が高い素材になります。
木部用の塗料には2種類あります。木の内部に染み込ませて保護する浸透型と、表面に塗膜を作る造膜型です。浸透型は木目を活かせて剥がれにくい一方、耐用年数は短めになります。
造膜型は防水性が高く、色を均一に仕上げられますが、塗膜が切れたときに内部へ水が回ると、そこから一気に劣化が進みます。すでに何度も塗り替えている破風板であれば、造膜型で塗られていることがほとんどです。
施工の手順は、高圧洗浄、ケレンと呼ばれる下地の研磨、下塗り、上塗り2回という流れが基本です。傷んだ木部は毛羽立ちを落としてから塗らないと、塗料が定着しません。
窯業系|現在の主流で塗装しやすい
近年の新築で最も多いのが窯業系です。ケイ酸カルシウム板などを使った不燃性の板で、木より水に強く、防火の面でも有利という特徴があります。
ただし、素材そのものに防水性があるわけではありません。表面の塗膜が防水を担っている点は木製と同じで、塗膜が劣化すれば水を吸います。塗り替えの周期は8年から12年程度が目安です。
塗料はシリコン系やフッ素系が使われます。外壁と同じグレードの塗料を使えることが多く、外壁塗装と同時に施工すれば材料も工程も無駄がありません。
注意点として、新築時に本来は屋外用ではない軒天ボードなどが破風板として使われているケースがあります。この場合は築10年前後でひび割れや脱落が起きやすく、塗装ではなく交換の判断が必要になります。
金属系|サビ止め下塗りが要になる
ガルバリウム鋼板などの金属で作られた破風板や、既存の破風板に板金を巻いたものもあります。耐久性は高いものの、傷やサビが出た箇所からの劣化が進むという性質があります。
金属の塗装で最も重要なのが下地処理です。サビが出ている場合は、ケレンでしっかり落としてから、エポキシ系などのサビ止め下塗りを施します。この工程を省くと、塗ってもすぐに下からサビが浮いてきます。
その上にシリコンやフッ素の上塗りを2回重ねるのが標準的な工程です。ガルバリウム鋼板は塗料が密着しにくいため、素材に対応した下塗りを選ぶ必要があります。
金属屋根材の特性については屋根のガルバリウムで後悔しないための7つのポイントでも触れています。
自分の家の破風板が何でできているか調べる方法
素材が分からない場合、まずは建築年から推定します。おおまかには、築30年以上なら木製、築20年前後から窯業系が増え、近年の新築では窯業系か金属系が中心です。
見た目でも判断できます。木目が見えていれば木製、表面が平滑で継ぎ目にシーリングが打たれていれば窯業系、金属特有の光沢や折り曲げた端部があれば金属系です。
確実に知りたい場合は、点検を依頼してください。新築時の設計図書に記載があることもあります。素材が分からないまま塗料を選ぶことはできないため、まともな業者であれば必ず現地で確認します。
破風板の塗装・板金巻き・交換にかかる費用相場
劣化の程度によって、取れる方法は3つに分かれます。塗装、板金巻き、交換の順に費用は上がりますが、素材が傷んでいれば塗装は選べません。
ここではそれぞれの費用相場と、選び分けの基準を説明します。金額はいずれも足場代を含まない目安です。
塗装|1mあたり800〜1,500円、総額3万〜7万円
劣化が軽微な段階であれば、塗装で対応できます。単価は1メートルあたり800円から1,500円程度で、破風と鼻隠しを合わせて40メートル前後の住宅なら3万円から7万円が目安になります。
この金額には、高圧洗浄、ケレン、下塗り、上塗り2回の工程が含まれるのが一般的です。木部で傷みが進んでいる場合は下地調整の手間が増え、単価が上がることもあります。
塗料のグレードによっても変わります。シリコン系で8年から12年、フッ素系で12年から15年程度の耐用年数が目安です。外壁に使う塗料と揃えておくと、次回の塗り替え時期も揃います。
塗料ごとの耐用年数の考え方は塗料別の耐用年数と塗り替え時期についての記事にまとめています。
板金巻き|1mあたり3,500〜6,000円、総額10万〜20万円
劣化が進んで塗装では持たない場合の選択肢が板金巻きです。既存の破風板の上からガルバリウム鋼板などを被せ、雨や紫外線から守る工法になります。
単価は1メートルあたり3,500円から6,000円程度、破風と鼻隠し全体で10万円から20万円が目安です。塗装より高額ですが、その後は塗り替えが不要になるため、長期的には有利になることがあります。
ただし、下地の破風板が腐っている状態で板金を巻くと、内部の腐食が見えないまま進行します。板金巻きが選べるのは、素材がまだ健全な場合に限られます。
交換|1mあたり4,000〜8,000円、総額15万〜30万円
腐食や割れが広範囲に及んでいる場合は、交換になります。既存の破風板を撤去し、新しい板を取り付ける工事です。
単価は1メートルあたり4,000円から8,000円程度、総額で15万円から30万円が目安になります。撤去した際に下地の垂木まで傷んでいれば、その補修費が加わります。
交換を選ぶ判断基準は、板を押すと沈む、手で触れて崩れる、大きく反って隙間ができている、といった状態です。この段階で塗装を勧めてくる業者には、根拠を確認したほうがよいでしょう。
単独で依頼すると足場代で割高になる
費用を考えるうえで最も重要なのがこの点です。破風板は2階の高所にあるため、工事には必ず足場が必要になります。
足場代は1回組むごとに15万円から25万円かかります。塗装工事そのものが5万円で済んでも、足場を単独で組めば総額は25万円前後になり、費用のほとんどが足場代という状態になります。
そのため、破風板の塗装は外壁塗装や屋根塗装と同時に行うのが原則です。足場を共用すれば、追加費用は塗装費の数万円だけで済みます。
実際、多くの塗装プランでは軒天や雨樋、破風の塗装が標準で含まれています。工事内容と価格帯は料金とプランのページで確認できます。
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破風板塗装で失敗しないための施工上の注意点
付帯部の塗装は、外壁ほど注目されないぶん、手を抜かれやすい部分でもあります。塗り終わった直後はどんな施工でもきれいに見えるため、数年後に差が出ます。
ここでは、施工の質を左右する4つのポイントを説明します。
ケレンと下地調整を省略していないか
最も差が出るのがこの工程です。ケレンとは、剥がれかけた古い塗膜やサビ、木部の毛羽立ちを落として、塗料が密着する下地を作る作業を指します。
劣化した破風板の表面には、粉状になった旧塗膜が残っています。これを落とさずに塗ると、新しい塗料は旧塗膜ごと剥がれます。数年で剥離するケースの多くが、この工程の不足によるものです。
見積書に「ケレン」または「下地調整」の項目があるかを確認してください。記載がない場合は、どう処理するのかを質問してください。
3回塗りが基本、乾燥時間を守れているか
塗装の標準は、下塗り1回と上塗り2回の合計3回です。下塗りは素材と上塗りを密着させる役割があり、これを省くと色ムラや早期剥離の原因になります。
木部の場合は、素材が塗料を吸い込むため、下塗りを2回行うこともあります。金属部ではサビ止めの下塗りが下塗りにあたります。
また、各工程のあいだには塗料ごとに定められた乾燥時間が必要です。塗る作業より、乾かす時間のほうが工程を左右します。工期を詰めるために乾燥を待たずに重ね塗りをすると、塗膜が正常に形成されません。
見積書に塗料のメーカー名と商品名、塗り回数が明記されているかを確認してください。
つなぎ目のシーリング処理
破風板は1枚の板ではなく、複数枚をつないで施工されています。このつなぎ目や、外壁との取り合い部分には、シーリングによる防水処理が必要です。
シーリングが劣化して切れていると、そこから水が入って板の内部から傷みます。塗装の前に打ち替えや増し打ちを行うのが本来の手順です。
この処理は塗装費とは別項目になることが多いため、見積書に含まれているかを確認してください。表面だけを塗っても、隙間から水が入る状態は変わりません。
DIYでの塗装はおすすめできない
費用を抑えたいという理由でDIYを考える方もいますが、破風板に関しては避けたほうが安全です。
理由は明確で、作業場所が2階の屋根の端だからです。梯子をかけて身を乗り出す姿勢は、転落の危険が最も高い体勢になります。屋根の端に足をかければ、屋根材そのものを割ってしまうこともあります。
また、素材に合わない塗料を選んだり、下地処理が不十分だったりすると、数年で剥がれてやり直しになります。結果として、業者に頼むより高くつくこともあります。
1階の下屋部分など、脚立で安全に届く範囲であれば検討の余地はありますが、2階部分は専門業者に任せてください。
見積書の「付帯部一式」をどう読むか
破風板の塗装は、見積書では付帯部という区分に入ります。この付帯部が「一式」でまとめられていると、内容も金額も比較できません。
ここでは、見積書で確認したい項目と、判断に迷ったときの相談先を紹介します。
数量と単価が記載されているか
最初に見るのはここです。破風板と鼻隠しの長さがメートル単位で書かれ、1メートルあたりの単価が示されていることが基本になります。
「付帯部塗装一式 8万円」という書き方では、どこまでが含まれているのか分かりません。破風板、鼻隠し、軒天、雨樋、水切り、雨戸、換気フードなど、付帯部には多くの部位があります。
どの部位が対象で、どの部位が対象外なのかが分かる見積書でなければ、他社と比較できません。数量が書かれていれば、実際に現地を測っているかどうかの判断材料にもなります。
塗料と工程が明記されているか
次に確認するのが仕様です。塗料のメーカー名、商品名、塗り回数、そしてケレンや下地調整の有無が書かれているかを見ます。
外壁には高いグレードの塗料を使いながら、付帯部だけ安価な塗料で仕上げるという組み合わせもあります。これ自体が悪いわけではありませんが、耐用年数が揃わないため、次の塗り替え時期がずれます。
外壁と付帯部で同じグレードに揃えておくと、次回の工事を一度で済ませられます。長期的な費用を考えるなら、この点も相談してみてください。
判断に迷うときは公的な相談窓口が使える
見積書を見ても妥当かどうか分からない、という場合には相談先があります。国土交通大臣の指定を受けた住宅専門の相談窓口として、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの「住まいるダイヤル」があります。
ここでは、これからリフォーム工事の契約を予定している方から実際の見積書を送ってもらい、建築士の資格を持つ相談員が内容を確認して助言するサービスを行っています。(出典:住まいるダイヤル「リフォームの見積書に関する相談」)
一式工事のような不明瞭な項目がないか、二重計上や不要な項目がないか、金額が一般的な相場と比べて特に高額でないかといった観点で見てもらえます。中立の立場からの意見が聞けるため、契約前の判断材料になります。
施工の進め方や仕上がりのイメージは、施工事例のページで写真とともに確認できます。
相見積もりで比べるときの視点
2社から3社に見積もりを依頼する場合、総額ではなく内訳を並べて比べてください。付帯部の扱いは業者によって差が出やすい部分です。
ある社は破風板と鼻隠しを別項目で書き、別の社はまとめて計上している。ある社は軒天を含み、別の社は含んでいない。こうした違いが、総額の差として現れます。
安い見積もりには、付帯部が含まれていない可能性があります。工事が始まってから追加になれば、結局は高くつきます。何が含まれ、何が含まれないかを確認したうえで比べてください。
| [無料相談受付中]お手元の見積書、内訳を一緒に確認します 「付帯部一式」で内容が分からない、金額が妥当か判断できない。そんなときもご相談ください。セカンドオピニオンとしてお使いいただけます。 お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応) |
破風板の塗装を依頼するタイミングと工事の流れ
破風板だけを単独で工事することは、費用の面からほとんどありません。外壁塗装や屋根塗装に合わせて実施するのが前提になります。
ここでは、依頼のタイミングと工事の流れ、そして工事後に確認したいことを説明します。
外壁塗装・屋根塗装と同時が基本
繰り返しになりますが、足場を共用できるかどうかで総額が大きく変わります。破風板の塗装を単独で頼めば、費用の8割が足場代になりかねません。
外壁の塗り替え周期は築7年から10年、屋根も同程度です。破風板はそれより早く傷むことがありますが、多少の劣化であれば外壁の周期に合わせて一緒に施工するほうが合理的です。
ただし、すでに腐食が始まっている場合は別です。素材が傷んでから塗装しても意味がなく、待つほど交換の範囲が広がります。この判断は現地を見なければできません。
屋根の塗り替えとあわせて検討する場合は屋根塗装に関する記事一覧も参考になります。
問い合わせから工事完了までの流れ
流れは外壁塗装と同じです。問い合わせ、現地調査、見積もり提示、契約、施工、完了確認という順序になります。
現地調査では、破風板の素材、長さ、劣化の程度が確認されます。ここで塗装で足りるのか、板金巻きや交換が必要なのかが判断されます。写真を撮ってもらい、根拠を説明してもらってください。
施工は外壁塗装の工程に組み込まれます。全体の工期は10日から2週間程度で、そのうち付帯部の塗装は1日から2日です。
工事後に確認したいこと
破風板は地上から見上げる位置にあるため、仕上がりの確認が難しい部位です。足場を解体する前に、施工箇所の写真を見ながら説明を受けてください。
確認したいのは、塗り残しがないか、つなぎ目のシーリングが処理されているか、色ムラが出ていないか、雨樋の金具まわりまできちんと塗られているかといった点です。
足場を解体してしまうと、手直しには再度足場を組む必要が出ます。完了確認は足場がある状態で行うのが原則です。保証書の有無と保証期間もこの時点で確認しておいてください。
塗膜そのものを保護する仕組みもあります。塗装の上からガラスコーティングを施すトップコートについての解説ページもあわせてご覧ください。
まとめ|破風板は外壁より先に傷む。塗装は外壁工事と同時が正解
破風板は、屋根の妻側にある斜めの端の板で、風の吹き込みと雨水の侵入を防いでいます。屋根の最も外側にあるため日射も雨も正面から受け続け、外壁より先に塗膜が劣化する部位です。
塗膜が切れると素材そのものが水を吸い始め、木製なら腐食、窯業系ならひび割れ、金属系ならサビが進行します。ここまで進むと塗装では戻せず、板金巻きや交換という選択になります。
費用の目安は、塗装が1メートルあたり800円から1,500円で総額3万円から7万円、板金巻きが10万円から20万円、交換が15万円から30万円です。いずれも足場代は含まれていません。
そして最も大切なのが、外壁塗装や屋根塗装と同時に行うことです。足場代は1回15万円から25万円かかるため、単独で依頼すると費用のほとんどが足場代になってしまいます。
見積書では、破風板と鼻隠しの長さが記載されているか、塗料と塗り回数が明記されているか、ケレンとシーリングの処理が含まれているかを確認してください。判断に迷うときは、まず地上から写真を撮って点検を依頼するところから始めてみてください。
| [無料相談受付中]まずは破風板の劣化具合を確かめてみませんか 点検・調査・お見積もりはすべて無料です。外壁塗装は59.8万円から、軒天・雨樋・破風の塗装と保証を含めてご案内しています。 お問い合わせはこちらから/お電話は 0120-55-6406(365日24時間受付・土日祝も対応) |